泥沼裁判のジョニデ 元自宅を再び売却 元妻アンバーは「女性が屈辱」「女性の権利後退」訴え控訴へ

ジョニー・デップ(58)とアンバー・ハード(36)の元自宅が売りに出されている。ジョニーとアンバーは、1年3カ月の結婚生活の大半をロサンゼルスの豪華なペントハウスで過ごしており、2016年の離婚後に所有者のジョニーが売却したイースタン・コロンビア・ビルの最上階にある5つの住戸のうちの1つだという。

2人が住んでいた当時、5つの住戸は相互に連結していたと言われていたが、ジョニーが合計1278万ドル(約17億万円)で売却した際に分割されており、最近になって1つが再び176万ドル(約2億円)で売りに出されている。2階建ての同住居は、ベッドルーム1つとバスルーム2つ、1780平方フィート(約165平方メートル)の広さだ。

2018年にアンバーが寄稿したドメスティックバイオレンスの被害者としての記事を巡り、ジョニーが5000万ドル(約65億円)の賠償金を求めて起こした裁判で、5つのペントハウスでの出入りは大きく取り上げられ、陪審員は14時間の審議の末、先週1日にアンバーの記事がジョニーを意図するものであり、「悪意」があったとの判決を下した。

ジョニーは補償的損害賠償で1000万ドル(約13億4000万円)、懲罰的損害賠償で500万ドル(約6億7000万円)を獲得したが、後者の数字はバージニア州の法定上限額を理由にペニー・アスカレート判事によって35万ドル(約5000万円)に減額された。

元パートナーのヴァネッサ・パラディとの間にリリー・ローズ(22)とジャック(20)の2人の子供を持つジョニーは、「6年前、私の人生、私の子供たちの人生、私に近い人たちの人生、そして私のことを支え、信じてくれた人たちの人生は大きく変えられてしまいました。メディアと通じて虚偽の深刻な犯罪の疑いをかけられ、次々と憎しみに満ちた出来事が引き起こされました」とした上で、この訴訟は子供たちのために起こしたものであり、この評決を受け、やっと「人生を取り戻すことができる」と喜びのコメントを出した。

一方、ジョニーの弁護士がアンバーの家庭内虐待の訴えを「デマ」と主張したことに対して、陪審員がジョニー側に責任があると判断、アンバーは反訴に対して200万ドル(約2億7000万円)の補償的賠償金を与えられたが、懲罰的賠償金は何も与えられなかったという。

アンバーは「発言した女性が公に恥をかかされ、屈辱を受ける可能性があった時代に逆戻りする」と主張。同評決が女性の権利の「後退」になる可能性を示唆し不服として控訴する予定だ。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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