奈良・東大寺の瓦を焼いた岡山の窯跡で発掘調査 約800年前の瓦のかけらが出土

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岡山の焼き物文化を象徴する史跡の発掘調査が岡山市東区で始まっています。奈良県の東大寺再建の際に瓦を焼いたとされる窯跡の全容に迫ります。

土の中から出てきたのは、約800年前に焼かれた瓦のかけら。岡山市が2021年から行っている万富東大寺瓦窯跡の発掘調査です。

この場所では分かっているだけで14基の窯跡が確認されていて、平安時代、源平の戦いで焼失した東大寺を再建する瓦を焼いたとされています。

(岡山市教育委員会 原田悠希さん)
「窯を築くときに伴う、柱の穴や溝が出てくるかもしれないので、周りの土も調べながら。その中でこのような瓦が。東大寺に葺かれているものと合致するものが出てくるかもしれない」

過去の調査では、東大寺との繋がりを裏付ける軒丸瓦も見つかっていて、奈良県の東大寺大仏殿などに葺かれているものと同じ形のものだと分かっています。9日の調査では、1基の窯跡の形が見えるまで発掘が進みました。

この場所から30万枚以上の瓦が東大寺に送られていて、今後、新たな窯跡や東大寺に関連する資料の発見が期待されています。

(岡山市教育委員会 原田悠希さん)
「皆さんが知っているような東大寺の再建、そういった大事業に関わっている。どこに供給したと分かる瓦の事例は全国的にも少ないので、そういった部分を知ってもらえるように活用していければ」

万富東大寺瓦窯跡の調査は8月中旬まで行われます。7月には発掘の様子が一般公開される予定です。