生徒に車のハンドル操作強要 神奈川県立高教諭を懲戒免職

神奈川県庁

 生徒に走行中の車の運転操作を強要したなどとして、神奈川県教育委員会は9日、相模原市内の県立高校の男性教諭(41)を懲戒免職とした。

 県教委によると、教諭は昨年10月、顧問を務める部活動の生徒を引率するため、県外の一般道を自家用車で走行中、助手席にいた当時2年の男子生徒に「運転してみろ」などとハンドル操作を強要。約1分間、生徒に片手でハンドル操作をさせた。さらに、この引率の際、学校に無断で部活動の大会会場周辺のホテルに前泊し、この生徒の前で飲酒したり、生徒の大腿(だいたい)部などのマッサージをしたりした。

 同月下旬、ハンドル操作の強要について学校関係者に情報提供があり、発覚した。

 県教委などの聴取に、男子生徒は「(ハンドル操作を強要されて)怖かった。(マッサージは)不快だった」などと話した。教諭はハンドル操作の強要について「どきどきさせて驚かせたかった」とし、「生徒や保護者にダメージを与えて申し訳ない」と述べたという。

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