「10年前の巨大ゲームで天才若手だった」のに…消えていった7名

サッカー選手にも愛好家が多い巨大ゲーム「フットボールマネージャー」。各国のリーグとクラブが再現され、そのシミュレートが行える。

今回は10年前に発売された「フットボールマネージャー2012」で「非常に成長した期待の若手だったのに、消えていった7名」を『Planet Football』からご紹介する。

エマニュエル・フリンポング

当時の所属クラブ:アーセナル

現在:引退

アーセナルの下部組織で育成されたガーナ出身のMF。9歳でアカデミーに加入し、16歳でリザーブチームに昇格。2009年のFAカップでトップにデビューを果たすなど若くして注目を集める存在となった。

この2011-12シーズンにはリーグカップの準決勝でサミル・ナスリと激しい喧嘩をしたことでも有名で、冬にはウォルヴァーハンプトンにローン移籍したのだが、QPR戦で前十字靭帯断裂の大怪我を負ってしまっていた。

残念ながら2014年にアーセナルを離れてからどこでも活躍することができず、怪我や激しい気性にも妨げられた。2019年に怪我のため27歳で現役引退を決断している。

セルジ・サンペール

当時の所属クラブ:バルセロナ

現在:ヴィッセル神戸

バルセロナで若くして話題を集めたセルジ・サンペール。多くの人々が彼のことを「セルヒオ・ブスケツの後継者」として評価し、フットボールマネージャー2012でもまるでイニエスタとブスケツのハイブリッドのような選手に成長した。

ただやはりブスケツの壁は厚く、バルセロナではなかなか出場機会に恵まれなかった。グラナダ、ラス・パルマスへのローン移籍を経て、2019年に日本のヴィッセル神戸へ加入している。

1型糖尿病を抱えながらサッカーを続けていることでも有名で、食事などにもかなり気をつけながら生活しているという。

エリャキン・マンガラ

当時の所属クラブ:ポルト

現在:サンテティエンヌ

圧倒的な身体能力を誇ったディフェンダー。フランス生まれであるが若くしてベルギーへと渡り、スタンダール・リエージュでデビューしたという変わり種の選手だった。

2011年にはFCポルトに引き抜かれ、ポルトガルリーグで左サイドバックからサイドバックに転向してさらにブレイク。フットボールマネージャー2012でも「世界屈指の若手DF」となっており、高い伸びしろを見せていた。

ただ現実には2014年に移籍したマンチェスター・シティで今一つ活躍しきれず、バレンシアやエヴァートンへのローン移籍を経て退団。今季は1月にサンテティエンヌへと加入している。

ジャック・ロドウェル

当時の所属クラブ:マンチェスター・シティ

現在:ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ

フットボールマネージャー2012ではまさに「ポール・スコールズの再来」であったジャック・ロドウェル。ゲーム内ではイングランド代表の次世代を担う存在であった。

ただ現実には2012年夏に移籍したマンチェスター・シティで苦戦し、負傷にも悩まされて2年で退団。

その後はサンダーランド、ブラックバーン、シェフィールド・ユナイテッドを経て昨年オーストラリアへと移籍。久しぶりにピッチで躍動する彼を見ることが出来ている。

ワラシ

当時の所属クラブ:フルミネンセ

現在:サンパイオ

フットボールマネージャー2012では世界トップレベルに成長するスペシャルな若手選手であったブラジル人選手ワラシ。カフーやダニ・アウヴェスの後継者となる期待のサイドバックとして話題を集め、18歳にしてフルミネンセのレギュラーを獲得した。

そして2013年夏にはチェルシーへと引き抜かれるも、労働許可証の問題から選手としての登録ができず、インテル、フィテッセ、カルピ、グレミオとローン移籍を繰り返すことに。

結局チェルシーでは1試合も出場することが出来ないまま2018年に退団し、その後フィゲイレンセを経て今季サンパイオというリオデジャネイロ州1部のチームに移籍している。

イサーク・クエンカ

当時の所属クラブ:バルセロナ

現在:無所属

バルセロナの名物アカデミー「ラ・マシア」を経験したウインガーは常に注目を集めるものだ。クエンカは2011-12シーズンにトップチームデビューを果たし、リーガで2ゴールを決めた。フットボールマネージャー2012で強力な伸びしろを持つ選手になったのは当然のことだった。

しかしながら、彼はその後継続的な怪我に悩まされるようになり、予想ほどの成長を遂げられず。デポルティーボやブルサスポル、グラナダ、ハポエル・ベエル・シェヴァでプレーした後、日本にわたってサガン鳥栖、ベガルタ仙台に所属した。

昨年は怪我のためにプレーすることすらままならず、4月に契約を解除して退団。スペインに戻って治療に専念することとなった。

ルーク・カスタイニョス

当時の所属クラブ:トゥウェンテ

現在:無所属

2009年に17歳でフェイエノールトのトップチームに昇格し、2010-11シーズンにはエールディビジで15ゴールを決めたカスタイニョス。10代にして強烈なインパクトを残し、イタリア・セリエAのインテルへと引き抜かれた。

そしてこの2012年夏にはトゥウェンテへと移籍し、再び得点を量産。「インテルでは活躍できなかったが、やっぱり彼はオランダの未来を担うストライカーだ」と評価を高めていた。

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ただ2015年に移籍したフランクフルトで失敗したあとはなかなか結果が残せなくなり…まだ29歳だが、昨年加入したギリシャのOFIクレタでも活躍できず、退団が決定している。

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