神奈川県がヤングケアラー支援 10日から相談窓口開設 社会福祉士らが相談員

神奈川県庁

 大人に代わって日常的に家事や家族の世話をする18歳未満の「ヤングケアラー」や18歳以上の「ケアラー」を支援しようと、神奈川県は10日から電話相談窓口を開設する。社会福祉士などの資格を持つ相談員が、悩みを聞いたり必要な支援の窓口を紹介したりする。

 県内にヤングケアラーやケアラーがどの程度いるかは分かっていないが、厚生労働省の調査では小学6年生の6.5%(約15人に1人)が「世話をしている家族がいる」と回答した。県では、ケアをする側も困難を抱える現状があるとし、専門の窓口を用意することで相談しやすい環境を整えたいという。

 電話相談は県内在住者が対象で、周囲の人からの相談にも応じる。相談日と時間は水曜、金曜の午前10時~午後8時までと、日曜の午前10時~午後4時(水曜と金曜が休日の場合や年末年始は除く)。連絡先はかながわケアラー電話相談電話045(212)0581。

 県では5月にLINE(ライン)で相談に応じる「かながわヤングケアラー等相談LINE」も開設。これまでの1カ月で約20件の相談が寄せられているという。

© 株式会社神奈川新聞社