自販機荒らし27台 宮古島、同じ場所2回被害も

 【宮古島】宮古島市内で自動販売機を壊して現金を盗む「自販機荒らし」が頻発している。被害に遭った事業所によると昨年10月から今月9日までの約8カ月間で少なくとも27台が壊されて現金を抜き取られている。被害者の一人である「ギフトねま」代表の根間康雄さん(60)は「被害は現金だけではない。壊された自販機の再稼働まで売り上げもゼロになる」と怒りをあらわにした。

 最初の被害は昨年10月、市上野体育館だった。その後は新城海岸や砂山ビーチなどの観光地や学校内に設置している自販機まで市内各地で計18台(うち1台は未遂)が被害に遭った。

 「ゴルフ場は同じ場所。一度やられて、新しいのを設置してすぐまたやられた」と憤る。これまでに現金だけで50万円が盗まれた上、最も被害が多く自販機が稼働できなかった今年5月の売り上げは前年比65%と大きく落ち込んだ。

 根間さんは昨年10月に宮古島署に被害届を提出したが、約8カ月たった9日現在も犯人逮捕には至っていない。宮古島署は取材に「器物損壊、窃盗事件として捜査している」とした。

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