ポイントの使い方で2倍の差も! 失敗しないポイ活の秘訣とは

「ポイント使ってください」これ、もったいないかも。

世の中には色んなポイントが存在しますが、同じように1ポイント1円でお買い物に充当できるものでも、その利用価値は大きく異なります。1ポイントが2円の価値に倍増するものや、実は1ポイント1円の価値に満たないものなど。知らないと損する、ポイントとの正しい付き合い方を解説します。


ポイントは使い方次第で化ける

価値を高める使い方を知る上で、覚えておくべきポイントは3種類。Pontaポイント、Tポイント、dポイントです。順に解説していきましょう。

Pontaポイント

1ポイント1円でお買い物に充当するポピュラーな使い方もできますが、これはお得ではありません。おススメしたい使い方は2つあります。

1つめは「お試し引換券」です。これはローソンで実施しているサービスで、Pontaポイントを対象の商品と交換できるもの。319円のハーゲンダッツが150Pontaポイントの利用で手に入るなど、1ポイントが2円ほどの価値に高まります。そもそも売価の高いコンビニですが、差し引いてもかなりお得ですよね。お試し引換券は、ローソンアプリや店舗のLoppiから利用できます。

2つめは通販での利用です。au PAY マーケットでは、Pontaポイントをau PAY マーケット限定ポイントに交換すると、50%増量されるキャンペーンを実施しています。月に3,000Pontaポイントまで交換が可能。つまり最大で1,500円分が増量され、au PAY マーケットで4,500円分お買い物できます。この50%増量は、月額548円のエンタメ系サブスク「auスマートパスプレミアム」の会員限定ではありますが、この増量分だけでも元が取れてしまうほどです。auスマートパスプレミアムはauを利用していない方でも入会できます。

Tポイント

「ウエル活」をご存じでしょうか? ドラッグストアのウエルシアで毎月20日に実施されるお客様感謝デーの愛称です。この日にTポイントを200ポイント以上利用すると、1.5倍分のお買い物ができます。

例えば、1,000Tポイントの利用で1,500円分の商品が手に入ります。タバコなどの一部対象外の商品はありますが、店内ほぼ全品33%オフ相当と考えられます。毎月数万円分もの商品をまとめ買いして節約している方も多く、ウエル活はポイ活の定番とも言える存在です。

dポイント

Pontaポイントと同じくローソンのお試し引換券に対応しているので、1ポイント2円ほどの価値で商品と交換できます。しかし、dポイントで最も注目したいのは、「dポイント増量キャンペーン」の存在です。

dポイントでは毎年、対象の他社ポイントからdポイントに交換すると増量されるキャンペーン(増量分は期間・用途限定のdポイントによる付与)を実施しており、年末頃の恒例イベントになっています。2020年度と2021年度は15%増量される内容で、2021年度は年末のほか、第2弾として今年3月にも実施されました。仮に1万ポイントを交換すると1,500円分も増量されます。2022年度の開催有無や何%増量されるかは未定ですが、年末頃に増量のチャンスがあることは頭の片隅に置いておきましょう。

ポイントはどこから?

利用価値の高いポイントの使い道を知っても、日頃のポイントカード提示などで貯めるには限界があります。ウエル活で毎月数万円分ものお買い物をしているような方々の多くは、ポイントサイトを利用しています。ポイントサイトで貯めたポイントは、基本的にPontaポイント、Tポイント、dポイントの全てに交換できるので、ポイントサイト利用のモチベーションもグッと高まりますね。

還元率と実質的な割引率のギャップ

利用価値の高いポイントの使い方について解説してきました。では逆に、見た目の数字より価値が下がりやすく、注意が必要なポイントとはどんなものでしょうか。

とあるお店の50%還元キャンペーンに惹かれ、1万円分の商品を購入したとします。このお店だけで使える独自ポイント5,000円分を獲得できました。ポイントは持っているだけでは意味がないので、ポイントを使って5,000円分を追加でお買い物することになります。1万円の支払いで1万5,000円分の商品が手に入りました。これを割引率で計算すると33%オフ相当です。「50%お得」と考えていたお買い物が、実際には33%オフ相当とかけ離れています。

ちなみに、たまに100%還元で「実質無料」を謳うキャンペーンを見かけますが、割引率に計算しなおすと50%オフ。半額相当なのでお得だとは思いますが、100%という数字に飛びつかず、一度立ち止まって冷静になる必要があります。このように独自ポイントによる還元は、割引より価値が低いのです。

また、独自ポイントは付与率こそ高い傾向ですが、ポイントを使用した時には還元が受けられないものがほとんどです。10%など常に高還元の独自ポイントであっても、ポイントを利用したお買い物では、現金で払っていれば受けられる還元が得られなくなることから、1ポイントは1円の価値に満たないのです。

例えば10%還元の場合、1,000円のお買い物で100ポイント付与されます。このポイントで100円の商品を購入すると、合計1,100円分の商品を1,000円で購入したことになります。ここから実質的な割引率を計算すると「100円÷1,100円×100=0.9090……」となり、10%還元は約9.1%の割引相当になります。先ほどの「100%還元は50%割引」に比べると微々たる差ですが、覚えておいて損はないでしょう。


活用の仕方次第で、ポイントの価値は変わってきます。

l. 1ポイントの価値を高める使い方を知る
l. 「還元率」と「実際のお得度」に感覚以上の差が生まれる

これらを意識して、ポイ活を更に効率よく楽しみましょう!

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