「やちむん」が並ぶきたまちのお店でかき氷【おことパーラー/奈良市】

海の青さを思い出させる「うるまブルー」は、特に目を惹く。

奈良県奈良市のきたまち、奈良女子大学のすぐ近くにある『おことパーラー』。
店内ではゆるやかな沖縄音楽が流れ、「やちむん」という沖縄県の陶器が並ぶ。

「やちむん」とは、沖縄県の言葉で「焼き物」を意味し、700年ほどの歴史がある。
『おことパーラー』では、現地に足を運び直接買い付けした10軒ほどの窯元の作品を置いてある。

厚みがある、ぽってりとした形状は沖縄の人々のあたたかさを表しているよう。
窯元ごとの違いもおもしろく、細やかにデザインされたものもあれば、ざっと筆で描かれたものも。

かき氷の器や受け皿は、もちろん「やちむん」を使っている。

おこと（古都華）とマンゴーのソースをあいがけしたかき氷。
オープンして1年未満。かき氷は不慣れという店主だが、なかなかどうしてその食感はふわふわ。

中には緑色に染まった氷が顔をのぞかせる。
抹茶かな？と思いきや、その正体は「フーチバー」と呼ばれる沖縄県産のよもぎ。
本州のものよりも香り高く、えぐみが少ない心地よい風味。

上にかかった沖縄名物「ちんすこう」が食感と少しの塩味を加えてくれている。
今後は芳醇な甘みのパイナップル「ゴールドバレル」を使ったものも登場予定。

他にも沖縄県の芋「たーんむ」や、島豆腐を使ったものなど沖縄県食材を使ったかき氷やスイーツも。
奈良で気軽に沖縄県を楽しもう！

店名の『おこと』は店主さんの愛犬から命名。
お店には愛犬がいるので、犬アレルギーの方や苦手な方はご注意を。