「夢は五輪」 BMXフリースタイル・パークで全国V、横須賀の小3濵田さん 7月の地元大会に意欲

練習で得意技のバースピンを決める濵田琉瑠さん=横須賀市平成町のうみかぜ公園

 自転車で宙を舞いながら技を決め、難易度や独創性を競うBMXフリースタイル・パークの全国大会で、横須賀学院小学校3年の濵田琉瑠さん(9)=横須賀市=が優勝した。7月に市内で開かれる次戦の全国大会に向けて練習を重ねており、夢は「五輪に出場して満足できる技を決めること」と語る。

 濵田さんが出場したのは、5月3~5日に茨城県境町で開かれた国内公式戦「マイナビ・ジャパンカップ第1戦」の女子7~9歳の部。ジャンプしながらハンドルのバーを1回転させる得意技「バースピン」など、難易度の高い技を次々と成功させた。

 3月中旬、練習中に転倒して右手首を骨折し、完治したのは大会のわずか1週間前だったが、持ち前の技術は健在だった。「自転車に乗るのが大好き。大会で技がうまくいってうれしかった」と笑顔を見せる。

 近所の子どもたちが乗っている姿を見て、5歳の時にBMXを始めた。練習コースがある「うみかぜ公園」(同市平成町)で特訓を重ね、小学1年生の時に国内最高峰の全日本選手権・ガールズロークラス(女子低学年の部)で優勝。2年生ではジャパンカップ2戦、全日本選手権を含めた計3戦のポイントランキングで同クラス1位に輝いた。

 BMXのフリースタイル・パークは東京五輪から五輪種目に採用され、注目度が一気に上がった。7月22~24日に地元のうみかぜ公園で開かれるマイナビ・ジャパンカップ第2戦に多くの観客が集まることを期待しており、「友達や地元横須賀の人たちの前で新しい技を成功させたい」と意気込んでいる。

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