「西九州観光まちづくり大賞」選出へ AWARD設立総会 17日まで候補募集

まちづくりAWARDの審査員を務める宮﨑さん(左から2人目)や立川さん(同5人目)ら=東京都千代田区、都道府県会館

 西九州新幹線の開業に向け長崎、佐賀両県の魅力を全国に発信しようとJR九州が創設した「西九州観光まちづくりAWARD(アワード)」の設立総会が9日、東京都内であった。
 俳優の宮﨑香蓮さんら長崎県出身者を交えた審査員が、応募があった人や団体から「西九州観光まちづくり大賞」を選び、9月上旬に都内で授賞式を開催。開業に向けた機運を盛り上げる。
 実行委を兼ねた審査委員会は、宮﨑さんのほか▽古宮洋二さん(JR九州社長)▽高橋俊宏さん(Discover Japan編集長)▽立川裕大さん(伝統技術ディレクター)▽永山祐子さん(建築家)▽福田里香さん(菓子研究家)-で構成。
 古宮さんは「魅力的な場所には魅力的な人がいる。人がつくる西九州の魅力を発信したい」とあいさつ。諫早市出身の立川さんは「人が人づくりをしてまちづくりになる。そこに光を当てるのは励みになる」、島原市出身の宮﨑さんは雲仙・普賢岳の雄大な自然や噴火災害、キリシタンの歴史などに触れ「審査が楽しみ。長崎の魅力を発信できたら」と意欲を語った。
 同アワードは長崎、佐賀両県で伝統や伝承を守りながら新しい「もの」「こと」「風景」などを生み出している人や団体を顕彰する。飲食業、農業、漁業、工芸、物産、宿泊など幅広い分野を対象に今月17日まで候補を募集。審査委は自薦他薦などの応募者から「伝統」「進化」「循環」などを基準に大賞を選出する。


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