額に“16”の数字 誘拐・監禁された女性 身代金要求の映像撮影を強要される 「ニューオーダー」本編映像

劇場公開中の、第77回ヴェネツィア国際映画祭で審査員大賞を受賞した映画「ニューオーダー」から、本編映像が公開された。

公開された本編映像は、何者かに解禁されている主人公マリアンが、「16番」と番号で呼び出されるところから始まる。額に“16”と書かれたマリアンにカメラが向けられ、身代金要求のための映像が撮影される。泣きながら両親へ「この人たちに従って」と呼びかけるマリアン。背後からは、かすかに悲鳴や泣き声が聞こえる。この先、マリアンには極限の恐怖が待ち受けるのだった。

「ニューオーダー」は、経済格差がもたらす社会秩序の崩壊を描いたスリラー映画。マリアンが夢に見た結婚パーティーの日、豪邸には着飾った政財界の名士たちが集う。一方、マリアン宅からほど近い通りで、広がり続ける貧富の格差に対する抗議運動が暴動と化す。暴動の勢いは爆発的に広がり、ついにはマリアンの家にも暴徒が押し寄せてくる。華やかな宴は一転して殺りくと略奪の場となり、日常は悪夢に変わる。長編デビュー作から4作品連続でカンヌ国際映画祭に正式出品され、コンペティション部門での脚本賞を含む3冠に輝いてきた、メキシコのミシェル・フランコが監督を務めている。

【作品情報】
ニューオーダー
2022年6月4日(土)、渋谷シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
配給:クロックワークス
(C) 2020 Lo que algunos soñaron S.A. de C.V., Les Films d’Ici

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