伊東純也と古橋も!代表デビューが遅かった世界の遅咲きスターたち

世界各国で行われているインターナショナルマッチ。

メッシやロナウドのように10代で代表デビューする選手がいる一方、いまや日本代表のエースになった伊東純也や古橋亨梧のように20代中盤でデビューする選手もいる(2人の日本代表デビューは24歳)。

ここでは、彼らのように代表ではやや遅咲きだったスター達を取り上げてみる。

フィルヒル・ファンダイク(オランダ)

いまやリヴァプールで世界最高のCBとして君臨する男。待望の代表デビューを果たしたのは、セルティックからサウサンプトンに移籍した2015年。

当時は「何度か招集されていたが、まだチャンスはなかった。プレミアリーグで強いプレーを見せて、代表で無視されない存在になれるかは自分次第」と話していた。

デビュー戦となったカザフスタンとのEURO予選に1-2で勝利した際、ダニー・ブリント監督は「素晴らしい仕事をした」と賞賛。だが、2試合目のチェコ戦に2-3で敗れるとチームの予選敗退が決定。

当時、『ESPN』は「オランダの守備は滅茶苦茶で、真のリーダーが現われる兆しはほとんどない。その証拠にファンダイクは間違いなくそのような男ではない」と批判していた。

なお、本人は遅咲きであることについて、「自分はブレイクが遅かったので、キャリアをさらに楽しめている。セルヒオ・ラモスと同じくらいのトロフィーは勝ち獲れないけれど問題ではないさ。遅咲きの若者たちのモチベーションにもなる。それを誇りに思う」と話している。

エンゴロ・カンテ(フランス)

代表デビュー年齢、24歳と11か月25日(2016年3月)

岡崎慎司とともにレスターのプレミアリーグ優勝に貢献した職人ボランチ。

世界的にはほぼ無名の存在だったが、プレミアリーグで圧巻のプレーを披露し続け、代表招集への待望論が強まった。

すると、負傷したモルガン・シュナイデルラン(当時マンチェスター・ユナイテッド)の代替として初招集。オランダとの親善試合でデビューするとあっという間に主軸に定着した。

ハリー・マグワイア(イングランド)

代表デビュー年齢、24歳と7カ月3日(2017年10月)

3部リーグからマンチェスター・ユナイテッドのキャプテンにまで成り上がった巨漢DF。

ハル・シティからレスターに1700万ポンド(28億円)で引き抜かれた直後に待望の代表デビューを果たした。

当時、妹のデイジーさんは「本当に信じられない。とても誇りに思う。イングランド代表デビューなんて!夢のよう」とツイート。

彼女と両親は代表デビューを見届けるために敵地リトアニアまで観戦に訪れ、激しい降雨のなかで試合を見守ったことも話題になった。

マイク・メニャン(フランス)

代表デビュー年齢、25歳と3か月4日(2020年10月)

今季ミランに移籍するとチームのスクデット獲得に大きく貢献した守護神。

GKはポジションがひとつしかないうえ、フランスはキャプテンでもあるウーゴ・ロリスが正GKとして君臨してきた。そのため、他のGKになかなかチャンスが巡ってこない。

2019年に初招集されたメニャンもまだ代表戦では3試合しかプレーしたことがない。

ただ、ディディエ・デシャン監督は「マイクは絶えず成長している。それはとてもいいことだ。彼は静かなる力、運動能力、フットワーク、優れたリーダーとしての個性がある。プレーしていない時も役割を果たしてくれる」と絶賛。

ロリスは12月で36歳になるだけにポジション奪取の可能性も十分にあるはずだ。

ジョルジーニョ(イタリア)

代表デビュー年齢、24歳と3か月4日(2016年3月)

ブラジル生まれながら、15歳で移住したイタリアでプロになった。

17歳でサッカーを辞めかけるも家族の説得でプレー続行を決意。当時、ヴェローナのプリマヴェーラで一緒だった25人のうちプロになれたのは彼を含めて3人だけだったそう。

その後、サッリ監督のナポリで台頭すると、アントニオ・コンテが率いるアズーリにデビュー。ただ、コンテ監督はダニエレ・デロッシやチアゴ・モッタらベテランを重用したため、その数か月後に行われたEURO2016はメンバーに選ばれず。

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その後、チェルシーでCLで制覇を果たすと、初の代表ビッグトーナメントとなったEURO2020でも優勝するなど2021年は大ブレイク。バロンドール投票でもメッシ、レヴァンドフスキに次ぐ3位に入った。

だが、2022年W杯予選では得意とするPKを失敗してしまい、急失速したチームはプレーオフでまさかの予選敗退。ジョルジーニョも初のW杯出場を逃してしまった。

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