痴漢対策強化期間に痴漢 容疑の神奈川県警警部補を逮捕 電車内で女子高生の胸触る 居合わせた警察官が取り押さえ

神奈川県警

 電車内で女子高校生の胸を触ったとして、神奈川県警は10日、県迷惑行為防止条例違反(痴漢)の疑いで、県警自動車警ら隊所属の警部補の男(36)=秦野市北矢名=を現行犯逮捕した。県警監察官室によると、調べに対し、「やっていないので何のことだか分かりません」などと供述、容疑を否認している。 

 逮捕容疑は、同日午前7時50分ごろ、小田急線本厚木─海老名間を走行中の電車内で、通学途中だった厚木市に住む高校2年の女子生徒(17)の左胸を触るなどした、としている。

 県警によると、通勤途中だった警部補が乗り換えのため海老名駅で降車すると、女子生徒がホーム上で警部補の腕をつかみ、「痴漢しましたか」と指摘。警部補は逃走したが、同じ車両に居合わせた県警の30代の男性警察官に取り押さえられた。

 同室の鎌田耕造室長は「被害者をはじめ県民の皆さまに深くおわびする。今後の捜査、調査結果を踏まえて適正に対処する」とコメントした。

 県警は今月1日から15日まで「痴漢対策強化期間」と銘打って、電車内など公共交通機関の施設で啓発動画を表示するなど、キャンペーンを展開。この強化対策には、京浜急行電鉄や東急電鉄など県内の事業者7社が連携し、痴漢撲滅を訴えている。

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