パークPFI城山公園導入 延岡市公募

パーク―PFIを取り入れ整備される城山公園北側駐車場周辺

 延岡市は、城山公園(延岡市東本小路)について、民間業者が整備する公募設置管理制度=Park(パーク)―PFI=を取り入れる。園内で運営する事業の益金を活用し、カフェなど収益施設と広場や園路など公共部分を一体的に整備する制度で、設置管理期間は20年。実現すると県内初で、市の財政負担軽減と利用者の利便性向上を図る。
 整備は同公園北側の駐車場周辺で、収益施設は200平方メートルの敷地内に建設し、飲み物や軽食が提供できる木造平屋建ての古民家風カフェに限定する。野口遵記念館建設に伴い解体され、保管されていた障子や床板、柱、梁(はり)といった旧後藤邸の建材を最大限使用することが求められている。観光案内パンフレットや民俗資料の展示スペースも設置が必要。
 公共部分は「あずまや」のような休憩施設や、駐車場、駐輪場を整備。市も1300万円を上限に費用の9割を負担する。供用後の管理、運営は市が行う。
 公募は8月末締め切り。識者や市民ら14人からなる選定委員会の審査を経て、10月にも決定。来年6月から供用を始める見込み。
 市都市計画課は「城山の歴史、文化に触れ、少しでも延岡に滞在してもらえるような、新たな観光の顔にしたい。にぎわい創出の官民連携になれば」としている。同課街路公園係(電話)0982(22)7046。

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