中学生の弁論大会 ウクライナの平和への訴えも 大分

 大分市の中学校で平和について考える弁論大会が開かれ、ロシアによるウクライナ侵攻への思いなど、生徒らが主張を発表しました。
 大分市の城東中学校に集まったのは、市内9校の代表生徒です。この弁論大会は、平和の尊さについて考えてもらう目的で市教委が毎年企画していて、今年は新型コロナの影響で3年ぶりの開催となりました。審査の基準は主張が具体的か、聞き手の心に迫るものがあるかなど、8項目です。今年は発表者の多くがロシアによるウクライナへの軍事侵攻が続いている現状を受け、平和を訴えました。
菊川維依さん:「ロシアのウクライナ侵攻によって毎日のように戦争という言葉を聞くようになりました」
佐藤碧さん:「何十年経っても戦争で刻まれた痛みはなくならない。失われた命や時間は戻ってこない。戦争が終わっても元あった平和はもう返ってこない。だから戦争は絶対にしてはいけないのです」
大久保望さん:「ニュースで流れる子供たちの様子や高齢者の涙を見るたびこんなことが許されてはならない。人間同士がこぶしで人を傷つけあうことに終止符を打ちたい。そう思うのは私だけではないと思います」
大久保望さんインタビュー:「自分の思いをちゃんと伝えようという気持ちと会場の聞いている方と一緒に時間を共有したいと思い臨んだ」
 午後は市内の小学校から13人が参加し、小学生の部も開かれました。

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