大田原市は10日、市内の医療機関2カ所が、保管期限を最大8日超過した新型コロナウイルスワクチンを計30人に接種していたと発表した。健康被害は確認されていないという。同市では4月に別の医療機関が期限を1日超過したワクチンを12人に接種していた。
同市によると、ワクチンはいずれもファイザー社製で5月23〜31日に接種した。市役所から医療機関へ届ける際の伝票に冷蔵保管期限を記載していたが、医療機関の担当者による確認が不十分だったのが原因。回収した予診票と配送伝票を確認して判明した。
同市は、新たな再発防止策として、医療機関に期限が近づいたワクチンがあることを毎週水曜にファクスで知らせることにした。