奥から取ろうとしてない? 食品ロス削減へ 佐世保南高生がPOPデザイン

「てまえどり」のPOPを紹介する生徒たち=佐世保市、セブン―イレブン佐世保干尽町店

 長崎県立佐世保南高(古賀巖校長、668人)3年の4人グループが、授業の一環で食品ロス削減のため、手前の商品から手に取ることを促すPOPをデザインした。佐世保市干尽町のセブン-イレブン佐世保干尽町店に8日、贈呈した。
 生徒たちは1年時に国連の持続可能な開発目標(SDGs)について学習し、2年時には六つのグループに分かれて自分たちができることを考え活動した。
 4人は食品ロス削減をテーマに活動。同校近くにセブン-イレブンがあることから、食品ロス削減につながる身近な取り組みとして、消費期限が近い商品から手にしてもらう「てまえどり」のPOPをデザインすることに。市やセブン-イレブン・ジャパンの協力を得て、昨年10月から始め、今年2月に完成した。同POPの作成、設置の取り組みは、2020年から全国のセブン-イレブンで行われている。

佐世保南高の生徒たちがデザインした「てまえどり」のPOP

 生徒たちがデザインしたPOPは、「奥から取ろうとしてない?」との言葉や、市の食品ロス問題を周知するオリジナルキャラクター「食品ロス戦隊もったいないンジャー」も入れて、若々しい感性が光る仕上がりになっている。
 この日、3年の永田心香さん(18)含む3人の生徒が訪れ、同店オーナー、森田萬美さん(49)に18枚を手渡した。永田さんは「一人一人が少しずつ意識をすれば世界は変わる。POPを見た人の、食品ロス削減への意識が高まれば、うれしい」と話した。
 POPは市内全45店の同コンビニに配布されており、3カ月程度設置される予定。


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