焼肉いけぐち 〜 肉職人が目利きした黒毛和牛を焼肉で楽しめる!池口精肉店の姉妹店

福山市新涯町に本店がある精肉店「池口精肉店 (いけぐち せいにくてん)」。

40年以上の歴史があり、福山ではミンチカツなどでおなじみの店です。

そんな池口精肉店直営の焼肉店が、JR福山駅前にあります。

それが「焼肉 いけぐち」。

厳選した国産黒毛和牛を、焼肉で楽しめる店です。

精肉店ならではの上質な肉や、めずらしい部位などが食べられるのもポイント。

そんな池口精肉店の直営・焼肉 いけぐちの魅力やこだわりについて、深掘りをしていきましょう。

池口精肉店は1982年に創業した国産黒毛和牛中心の精肉店

本店の外観

池口精肉店は1982年(昭和57年)に、福山市南部・新涯町にて創業した精肉店です。

黒毛和牛の専門店“として、国産黒毛和牛を中心に販売しています。

職人の目利きによる仕入れにこだわり、口溶けがよく香りと甘味がよい赤身が特徴です。

和牛のほかにも国産を中心にした豚肉や鶏肉も取りそろえています。

また名物のミンチカツコロッケ、コンビーフなど、店でつくられる惣菜デリカも非常に人気です。

池口精肉店の看板商品・ミンチカツ

そんな池口精肉店 本店の姉妹店が「焼肉 いけぐち」。

JR福山駅の南東・伏見町の一角にあります。

焼肉 いけぐちの外観

牛を中心に厳選した肉を、焼肉で楽しめます。

本店が精肉店ならではの、上質な味わいの肉を食べられるのが特徴です。

もともと焼肉 いけぐちは、2018年(平成30年)に池口精肉店直営の肉バル「イケグチ・ミート・パブリック・ハウス」としてオープンしました。

のちに「池口精肉店 福山駅駅前店」として1階を精肉店、2階を焼肉店に変更。

さらに2023年(令和5年)3月20日には1・2階とも焼肉店となり、新たに「焼肉 いけぐち」としてリニューアルしました。

1階席

焼肉 いけぐちの店内は、テーブル席が中心です。

1階席

卓上には、焼肉用コンロが設置されています。

2階席

1階および2階にはカウンター席もあり、一人焼肉も可能です。

1階カウンター席
2階カウンター席

家族や友人、同僚、取引先などと池口精肉店の自慢の和牛焼肉を楽しんでください。

ちなみに、焼肉 いけぐちの入る建物の3〜6階は、ゲストハウス「AREA INN FUSHIMICHO(エリア イン フシミチョウ)」の客室があります。

焼肉 いけぐちのメニュー

2023年(令和5年)5月時点の情報。 価格は消費税込

焼肉 いけぐちのメニューや商品を紹介します。

焼肉のメニューはレギュラーメニューのほか、その日の仕入れ状況によって変わるおすすめ部位」があります。

ほかにも広島名物として知られる「コウネ」や、「ブリスケ」「チマキ」といった聞き慣れないめずらしいものも。

当日のおすすめ部位は、店内の黒板を見てください。

またレギュラーメニューには黒毛和牛を中心に、カルビ・ロース・タン・ハラミ・ホルモンなど定番のものがそろっています。

和牛肉のほかにも、国産豚国産鶏ソーセージといったメニューもあります。

豚肉は「宮崎ブランドポーク」の肉です。

さらには、一品料理も充実しています。

和牛ユッケ」や「和牛スジ煮込み」「和牛肉寿司」など、肉を使ったメニューが人気です。

肉料理以外にも「冷麺」「ガーリックライス」「キムチ盛り合わせ」など人気メニューもたくさんラインナップ。

もちろん、ドリンクメニューもあります。

またコースもあり、グループでの会食におすすめです。

コースは2人以上から可能で、前日までに予約が必要です。

焼肉のタレにも注目!「洗いダレ」は福山でも少ないおすすめタレ

焼肉に付属するタレは、甘く滑らかな舌触りで、肉をさらにおいしくします。

レモンも付いてくるので、サッパリと食べることも可能です。

福山の焼肉店としてはめずらしいのが、「洗いダレ」が付いてくる点。

透明感のある茶色いスープで、たくさんの刻みネギが浮かぶ

やさしい甘味とうま味がタップリで、ほんのりと酸味も。
奥深いながらもサッパリとした味わいです。

とくに脂っこい肉をくぐらせて食べると、アッサリとおいしくなって食が進みます。

焼肉のおすすめメニュー・人気メニューを紹介!

池口精肉店の焼肉は、たくさんのメニューがラインナップしています。

そんな池口精肉店のたくさんある焼肉メニューのなかから、店のおすすめメニューや人気のメニューを紹介しましょう。

黒毛和牛の盛り合わせ・和牛赤盛り

黒毛和牛の盛り合わせ」は、和牛肉を盛り合わせたもので、黒毛和牛専門店の池口精肉店の神髄(しんずい)を楽しめるメニューです。

黒毛和牛の盛り合わせは、以下の4種類あります。

  • 和牛赤白ミックス盛り:2,800円
  • 和牛白盛り(霜降):2,800円
  • 和牛赤盛り(赤身):2,800円
  • 和牛ホルモン盛り:1,500円

黒毛和牛盛り合わせのなかから「和牛赤盛り」を注文。

盛り合わせ内容は、取材当日の「おすすめ部位」の中から3種をセレクトした以下の内容でした。

  • シンシン
  • ナカニク
  • モモ

シンシン(芯々)」は、非常に希少な部位です。

シンシン

牛の後ろ足の付け根、内モモより内側にある部分の中央付近の肉を「マル」といい、その中心付近は「マルシン」といいます。

シンシンは、マルシンのさらに中心部分の肉です。

焼いて食べると、赤身の肉の味わいがジワッと口の中に広がります。

身は柔らかく、噛むごとに肉のおいしさを楽しめ、ほんのりとした甘味も感じられました。

ナカニク」は牛の後ろ足で、外モモの一部にあたります。
外モモのもっとも外側の肉で、シンシン同様に希少な部位です。

ナカニク

焼いて食べると、ムチムチとした食感とともに赤身の濃厚な味わいが染みだしてきました。

モモ」は名前のとおり、後ろ足のモモの部分の肉です。

モモ

料理や焼肉などでも定番の部位のひとつとして知られています。

盛り合わせに選んでいるモモ肉は、一般のモモ肉のなかでも希少で上質なものをチョイスしているそうです。

食べるとムッチリとした弾力を感じる食感で、赤身特有のコクのあるうまみが堪能できました。

なお、いずれの肉もタレがかかっていて、焼いてそのまま何も漬けなくてもおいしいです。

もちろん、タレを漬けてもおいしかったです。

黒毛和牛ネギ塩コウネ

黒毛和牛ネギ塩コウネ」(950円)は、広島名物のコウネ肉を、塩ダレのかかったネギとともに食べるものです。

コウネは薄切りなので、サッと焼くだけで食べられます。

もともとコウネには塩コショウがかかっており、しかも肉自体の味もシッカリとしているので、そのままでもおいしいんです。

食べると、コリコリとした食感と芳醇な脂と甘味がたまりません。

噛みしめるほど、おいしさが増していきます。

ネギを巻いて食べるとコリコリとしたコウネ特有の食感のなかで、ネギのシャキシャキ感がアクセントになり、楽しい食感になりました。

さらに肉のうまみや脂の甘味、塩コショウ、塩ダレの塩味、ネギの風味が混じり合い、クセになるおいしさです。

和牛肉寿司

和牛肉寿司」(2貫 800円、1貫 400円)は、名前のとおり肉をネタとした握り寿司です。

食べると、とろけるような肉の食感で、まるでマグロの大トロのよう。

味わいは濃厚で、赤身のうまみ、脂のうまみや甘味が口の中で広がりました。

そして人肌のシャリがホロリと砕け、ごはんと肉のおいしさが交わります。

とてもおいしい絶品寿司だと感じました。

添えられたトリュフ塩やスダチをかけて食べるのも、おすすめです。

冷麺

冷麺」(800円)は、人気の一品料理です。

冷麺といえば、焼肉のシメの定番のひとつといえるでしょう。

一般的な冷麺は、ピリ辛風味の印象がありませんか。

しかし池口精肉店の冷麺は、辛さはまったくありません。

日本料理やフランス料理などの飲食店で業務経験がある仙波店長が、自身の経験を生かしてつくり上げた、焼肉 いけぐち自慢の一杯です。

冷麺のスープの上には、白髪ネギ・タマネギと無数のスダチの輪切りが浮いているのが印象的。

スープは透明感のある茶色です。

飲むととてもヒンヤリとしています。
そしてさわやかな心地よい酸味とともにスダチの風味がし、奥深い味わいを感じました。

とてもサッパリとした後口です。

麺は細めで、やや透明感のある白色をしています。

食べると非常にコシが強く、力強い食感です。

のど越しがよく、スープとともにサッバリと楽しめます。

また、白髪ネギやタマネギのシャキシャキ感と風味がアクセントになりました。

池口精肉店の冷麺は、焼肉を食べたあとでもスイスイと食べられるほどサッパリした味わいです。

口の中がスッキリとリセットされました。

想像しただけでもヨダレが出てくるような、おいしそうな和牛肉の焼肉が楽しめる池口精肉店直営の焼肉 いけぐち。

店長の仙波篤史(せんば あつし)さんへインタビューをしました。

池口精肉店 福山駅前店(焼肉いけぐち)の店長・仙波 篤史さんへのインタビュー

店長 仙波篤史さん

想像しただけでもヨダレが出てくるような、おいしそうな和牛肉の焼肉が楽しめる池口精肉店直営の焼肉 いけぐち

店長の仙波篤史(せんば あつし)さんに福山駅前店(焼肉いけぐち)を開業した経緯、店のこだわり・特徴、今後の展望などの話を聞きました。

インタビューは2022年6月の初回取材時におこなった内容を掲載しています。

リノベーション・スクールを経て、福山駅前活性化プロジェクトとしてスタート

──オープンした経緯を教えてほしい。

仙波(敬称略)──

オープンのキッカケとなったのは、2018年(平成30年)に弊社の企画室長(当時)が、官民が連携して街づくりについて考え学ぶ「リノベーション・スクール」に参加したことです。

そこで遊休不動産だった現在の物件と出会い、リノベーション・スクールで学んだことを生かして会社に提案したのが、この物件で精肉店であることを生かした飲食店の出店でした。

社長や専務なども「ぜひやってみよう」ということになったんです。

私は本店で働いていたのですが、かつて日本料理店やフランス料理店など飲食店で業務経験がありました。

そのため声がかかり、飲食店に参加することになったんです。

そして2018年12月に「イケグチミート・パブリック・ハウス」として、オープンしました。

池口精肉店の肉を使った肉料理をメインとした肉バルです。

ちなみにリノベーション・スクール卒業生の事業化第一号でした。

新型コロナ禍で、飲食店から現在の形に業態変更

──その後、肉バルから精肉店+焼肉店の形態にリニューアルした。

仙波──

おかげさまで開業からずっと忙しくさせていただきまして、集客面の心配はありませんでした。

事態が急減したのは、2020年(令和2年)に入ってから。

3月ごろから新型コロナウイルス感染症が流行し始め、お客様が激減しました。

そのためいったん休業したあと、2020年8月に本店と同じ精肉店へのリニューアルを実施したんです。

その後、2021年(令和3年)10月に2階へ焼肉店を出しました。

焼肉店は「池口精肉店の良さをリアルに感じられるものは何か」と考えた末に、発案されたものです。

コロナ禍の状況が好転・悪化を繰り返すなどし、なかなかオープンできず大変だったのを覚えています。

そして1・2階とも焼肉に特化した池口精肉店直営の焼肉店として、2023年(令和5年)3月20日に現在の焼肉いけぐちへリニューアルしました。

40年の歴史がある黒毛和牛専門店ならではのサービスを

焼肉 一品料理メニュー:和牛入りガーリックライス(写真提供:焼肉 いけぐち)

──焼肉 いけぐちのポイントは?

仙波──

池口精肉店には、40年の歴史があります。
しかも、黒毛和牛をメインに扱ってきました。

そんな精肉店が直営する焼肉店であることが、ひとつのアピールポイントであり、価値のひとつだと思います。

黒毛和牛を知り尽くした店が厳選したこだわりの黒毛和牛を、焼肉で楽しめるのが魅力ですね。

なかには「チカラコブ」などのように、ほかの焼肉店ではまず出ない、聞いたことがないような部位があるのもポイントのひとつ。

また実は仕入れ状況により、おすすめの部位は日々変わるんです。

そのため「おすすめの部位は何か」「牛のどの部分の肉で、どのような特徴があるか」といったことを必ずお客様に説明するようにしています。

お肉について質問があれば、遠慮なくスタッフに聞いてください。

後進の育成に力を入れ、チームとしての総合力を高める

──今後の展望ややってみたいことがあれば、聞きたい。

仙波──

ご縁があって池口精肉店に入社し、福山駅前店、そして焼肉 いけぐちの店長を任されました。

とにかく、会社に貢献したいという思いが一番強いです。

そして、これから力を入れていきたいなと感じているのが、後進の育成

チーム・組織として、全体の総合力を高めて、より活発なお店にしていきたいですね。

福山中心部で焼肉を楽しむなら、池口精肉直営の「焼肉 いけぐち」へ!

写真提供:焼肉 いけぐち

池口精肉店の本店とは違った魅力がある、焼肉 いけぐち。

40年以上にわたり黒毛和牛にこだわってきた精肉店ならではの焼肉が食べられるのは、とても魅力的です。

上質な和牛肉、希少な部位など、どの肉も食べたくなってしまいます。

福山中心部へ来た際は、ぜひ池口精肉店直営の焼肉 いけぐちへ立ち寄ってみてください。

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