来週は大雨のち不快な蒸し暑さに注意 中国~北陸でも続々と梅雨入りか

 来週13日(月)から15日(水)にかけて、前線や低気圧が発達しながら西~東日本に近づく見通し。まだ梅雨入りしていない地域でも梅雨入りし、大雨となるおそれがある。また、雨のあとは不快な蒸し暑さとなる予想のため、熱中症に気をつけた方がよさそうだ。

梅雨入りまだの地域も大雨シーズンに突入か

 11日(土)は梅雨前線や低気圧が近づく九州と山口県で梅雨入りしたと見られると発表があった。12日(日)は前線がいったん南下するものの、13日(月)から15日(水)にかけては再び前線や低気圧が発達しながら西~東日本に近づく見通し。前線や低気圧に向かって、雨雲のもとになる暖かく非常に湿った空気が流れ込む予想で、特に14日(火)の西~東日本太平洋側を中心に、雨足が強まるおそれがある。

 平年より梅雨入りが遅れている中国から北陸でも13日(月)から15日(水)には梅雨入りし、早々に大雨になる可能性がある。また、沿岸部では風が強まり荒れた天気となりそうだ。
 梅雨前線は東北まではまだ北上しない見通しのため、東北の梅雨入りはもう少し先の見込み。

大雨のあとは晴れて不快な蒸し暑さの予想

 雨が降る13日(月)から15日(水)にかけての予想最高気温は平年並みか低い所が多く、14日(火)東京では20℃と2か月前の4月中旬頃の見込み。
 ただ、16日(木)以降は南海上に中心を持つ太平洋高気圧の勢力が強まり、いったん梅雨前線は不明瞭となって広く晴れて厳しい暑さになりそうだ。

 特に17日(金)は西~東日本では30℃以上の真夏日になる所が続出する見通し。これまでの暑さと異なり、強い日ざしに加えて南海上由来の湿気も加わることが予想され、不快な蒸し暑さとなりそうだ。大雨のあとは、熱中症に気をつけた方がいいだろう。
 北日本でも17日(金)以降の約5日間、気温は平年よりかなり高くなる可能性があり、札幌管区気象台と仙台管区気象台は、農作物や家畜の管理にも注意を呼び掛けている。

(気象予報士・鈴木悠)

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