相模原市立青根小・中学校で閉校式 当時の在校生らが別れ「充実の日々忘れない」

津久井地域の山あいに建つ旧相模原市立青根小学校・中学校の校舎

 2020年3月に閉校した相模原市立青根小学校・中学校(同市緑区青根)の閉校記念式典が11日、旧青根中学校で開催された。新型コロナウイルス感染拡大の影響で2年以上延期となっていた式典には、当時の在校生や教職員ら約250人が出席。地域住民らが見守る中、元卒業生は「かけがえのない日々は一生忘れない」と思い出の詰まった学びやに別れを告げた。

 津久井地域の山あいにあった青根小は1873年に開校。1943年には校舎裏の山林から切り出したヒノキやスギを使い、住民総出で木造2階建ての校舎に建て替えた。

 半世紀以上にわたり神奈川県内最古の木造校舎として親しまれてきたが、2016年4月に原因不明の火災で焼失。子どもたちは近くの青根中の校舎を間借りして勉強を続けたが、児童生徒の減少に歯止めがかからず、20年3月に小中校ともに閉校した。

© 株式会社神奈川新聞社