うしかい座流星群で流れ星見える?…2022年は6年周期の突発出現タイミングか 見える時間帯、方角は…国立天文台に聞いた

うしかい座流星群いつ?

 「うしかい座流星群」は時折、大規模出現するミステリアスな流星群。梅雨の季節と重なるため、天候などに恵まれないとなかなか見ることはできないが、突如活発に活動する可能性がある。1998年の大規模な突発出現から6年間隔で訪れるサイクルに2022年が相当しており、期待が高まる。観測が期待できる日や時間帯などを国立天文台に聞いた。

うしかい座流星群とは

 6月~7月に出現する流星群。母天体は7P/ポン・ウィンネッケ周期彗星。

オススメの観測日

 2022年の出現期間は6月中旬~7月上旬だが、観測は極大(流星群の活動ピーク)となる6月28日の前後2、3日がオススメ。暗くなる午後8時からから夜明けまで観察できそう。

見える流星の数

 1998年には約50~100個出現、2004年には1時間に約50個したという記録もあるが、2022年は「可能性はあるものの、軌道などの状況から大規模な出現は望みにくい」という。そのため、1時間に1個、多くても数個くらいと予測する。

観測条件

 28日は新月の前日で月明かりはなく、放射点も高いため、条件はそろっている。出現すればどの方向を見てもみることができそう。ただ、見える流星の数が少ないため、夏の夜空を楽しむ気持ちで見上げたい。東の空からは、天の川を挟む二つの星、こと座のベガ(織姫星)とわし座のアルタイル(ひこ星)が昇ってくる。

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