「サミットは広島の皆さんも主役」岸田総理 地元で総理就任祝う会 「核兵器のない世界というメッセージを発する機会に」

就任から8か月、岸田文雄総理の地元・広島で、コロナ禍で延期となっていた「総理大臣の就任を祝う会」が12日、開かれました。

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これは広島商工会議所の会頭や知事、広島市長など県内の経済界や自治体などの11人が発起人となったものです。岸田総理は衆議院広島1区選出。当初は1月に開かれる予定でしたが新型コロナの影響で延期されていました。

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あいさつでは、「加藤の乱」や民主党による政権交代時のほか、おととし初めてのぞんだ自民党総裁選で破れ、「岸田は終わった」と言われたことなど振り返り、地元の支援があったからこそ苦しいときを乗り越えられたと感謝を述べました。

新型コロナについては、ことし3年ぶりに行動制限のないゴールデンウィークとすることができたことをあげ、「いまは『平時』への移行期間。行動制限の緩和をすすめている。ワクチン接種や検査体制、病床の確保など対策を維持しながら、社会経済活動の再開との両立をはかり『平時』を取り戻したい」と強調しました。

「ロシアのウクライナ侵攻については、国際法に反して他国を侵略してしまうということが国連の常任理事国の1国よってひき起こされた」と厳しく非難。国際社会が一致して対ロ制裁、ウクライナ支援を行っているとして、これまでとってきた対ロ政策を大きく変換したと述べました。

G7サミットが広島で開かれることについては、「ロシアによる核兵器の脅威が現実のものになる中、広島ほど開催されるのにふさわしい場所はないと確信し決定した」として、「広島が世界の平和維持に貢献していくチャンスを得ることができたのではないか」という考えを示しました。

岸田総理は「G7サミットを通じて、広島から世界へ、平和、核兵器のない世界という、強いメッセージを発する機会にしたい」と意欲を示し、「広島の皆さんも主役の一つとして大きな役割を担っていただけると確信している」と述べ、サミット成功への協力を求めました。

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