アクシデントが予測された予選だったが、赤旗はQ1での1回だけで済み事なきを得た。コース外に目を向けると学生たちの前で教鞭をふるう者や、エゴサーチに回答するおもしろ企画が実施されていた。SNSからその様子を見てみよう。
●リカルドのGoogle検索
マクラーレンのダニエル・リカルドが、Google検索で自身に関する上位の質問に答える企画を実施。結婚しているの? フェルスタッペンのことは好き? など突っ込んだ質問にも回答している。世の中、同じ疑問をもつ者が多いということだ。
●フェラーリの語学レッスン
フェラーリのシャルル・ルクレールとカルロス・サインツにレース用語のイタリア訳を当てるクイズを出題。時たまグリッド上の映像を見ると、イタリア語でチームスタッフとコミュニケーションを取る様子が確認されるが、ふたりの実力やいかに。
●F1最高の兄弟
どのチームに特化する訳ではなく、実に様々なドライバー、チームを応援するファンが混ざり合うバクー。アゼルバイジャンが文化の交差点と言われるためなのか定かではないが関係者にとって大勢のファンがいることは力になる。ファンサービスに精を出すアルファタウリのふたりをチームは「F1最高の兄弟」と表現。今季もアルファタウリ兄弟は健在だ。
●F1今昔物語
フェラーリのカルロス・サインツはレース前にヘルメットを頭の上に載せる仕草を見せる。どうやらこれは幼少期のカート時代から続く、一種の儀式的なものらしい。
こちらはフェラーリ代表のマッティア・ビノットとハース代表のギュンター・シュタイナー。シュタイナー代表は昔から強面だが、最近はどこか優しさも滲み出ている印象だ。
●ホーナー、大学で講演する
イギリスの名門、ケンブリッジ大学で特別公演を行ったのがレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表だ。100人以上の学生を前にトークを行い、メルセデスの洋服を着た学生からの質問にも受け答えた。
レースさながらのアタック合戦/土曜日の様子
●レースさながらのアタック合戦/土曜日の様子
狭いコースレイアウトとはいえドライバーたちは攻める。時にオーバーシュートやウォールタッチなど散見されたがクラッシュはアストンマーティンのランス・ストロールによるものだけだった。
赤旗セッション中断のリスクを回避すべく、セッション開始前からほぼ全車がピットレーンに並ぶ光景が連発した。
我先にアタックを試みようとするあまり、ハースのミック・シューマッハーとマクラーレンのダニエル・リカルドはレースさながらの光景に。
ひとり異次元のタイムを記録してポールポジションを獲得したのはフェラーリのシャルル・ルクレール。今季の予選はポールか2番手のどちらか。一発の集中力で右に出る者はいない。
首の皮一枚でQ3進出を果たし8番グリッドを獲得したアルファタウリの角田裕毅。レースペースは悪くないため、生き残れば上位入賞の可能性は充分だ。