マイナンバーカードを申請してみた。申請や受け取り、カード利用時の注意点は?

証明写真を撮ったときに、データで写真を受け取った筆者。まだマイナンバーの申請をしていない事を思い出し、WEBから申請をしてみることに。実際にマイナンバーの申請をしてみて、気づいたことやポイントについてまとめます。

これからマイナンバーカードを作ろうと考えている方は参考にしてみてください。

※市区町村によってはステップが異なる場合があります。


申請書IDが手元にあれば、申請は3分で完了!

マイナンバーカードが出た当初は、個人カード(紙)と一緒に送られてきたはがきに必要事項を記入し、写真を張り付けなければならなかったため、何となく途中までは準備していたものの、忙しさにかまけて申請をせず終わってしまっていました。

その後、コンビニエンスストアのマルチ端末で申請ができるようになり再度申請しようかと思いましたが、申請後に修正があった場合はその対応がかなり煩雑、かつWEBページも後からしか出来上がらないということで「個人情報を預けるには不安……」と、またそのままに。

別件で証明写真を撮り、データを受け取ると「マイナンバー申請用(サイズ)」の文字が。3度目の正直でWEB申請をしようと重い腰を上げました。

申請自体は必要なものが揃っていれば3分ほどで完了。「これで終わり?」と思うほどに簡単に終わってしまいました。ただ、ここで一番大事なことは、申請に必要な半角数字23桁の【申請書ID】が手元にあること。

必要なモノ

□申請書ID(個人番号通知書と一緒に届いた個人番号カード交付申請書記載)
□証明写真(手元になくても申請ステップ中にスマホで撮影すればOK)
□普段使っているメールアドレス

申請書IDは個人番号通知書や通知カードと一緒に届いている「個人番号カード交付申請書 兼 電子証明書発行申請書」の右上の部分(通知カードの場合はキリトリ線の下の市区町村宛て欄の下)に記載されている23桁の番号です。

もし、申請書等を紛失してしまった場合は、お住いの市区町村にて郵送又は窓口で新しい交付申請書を受け取ることができます。

マイナンバーカード総合サイトから、「スマートフォンによる申請」を選び、利用規約を確認、次のステップで申請書ID(半角数字23桁)、メール連絡用氏名、メールアドレスを登録すると、そのメールアドレス宛に「【個人番号カード】申請情報登録URLのご案内」というメールが届きます。

そこに記載されているURLをクリック(有効期限が記載されているのでその期限内にクリック。期限を過ぎると最申請が必要です。)、顔写真をアップロード(あらかじめ撮影しなくても操作中に撮影することも可能)、生年月日、電子証明書の発行希望有無、氏名の点字表記希望有無をチェックして申請が完了します。

申請が完了すると「【個人番号カード】申請受付完了のお知らせ」メールが届くので、あとはお住いの市区町村からの交付通知書が届くのを待ちます。

受け取り、利用時の注意点

5月7日に申請、通知書類が届いたのが5月25日なので、約1か月で準備ができたことになります。

受け取り方法は「直接受け取り」「郵送受け取り」の2パターン。(やむを得ない理由がある場合に限り、代理人受け取りが可能です)

また、お住いの市区町村によっても受け取り方が異なる場合があるので、通知書類はよく確認してください。私が住んでいる市区町村では、受け取りも事前予約が必要でした。

指定の予約サイトにログインをして、自分の都合の良い日時を選択、予約。予約後も都合が悪くなった場合は変更が可能だったので、案外フレキシブルに対応してくれている印象でした。

必要なモノ

□交付通知書(はがき)
□交付通知書と一緒に届いた「電子証明書発行通知書」
※本人の氏名・住所・暗証番号(署名用電子証明書PW(英数字6 文字以上 16 文字以下、数字4桁))を記入したもの
※受け取り時に記載することもできます
□本人確認書類(免許証 など)

実際には、指定の日時より15分早く行ったのですが指定の時間まで待たされることなく、受付をすることができました。受付では通知書類に同封されている用紙の記入内容と免許証などの本人確認書類の確認、カードの注意点などを係の人が説明してくれます。

少し不便と思う点

その注意点を聞いたときに「それは不便」と感じたことがいくつか。

・5年ごとに磁気チップのデータ更新のために来館が必要
→クレジットカードのように自動では送られてきません

・引っ越したら住所書き換えのために来館が必要
→引っ越しの際にマイナンバーカードが住所変更届の代わりになるはずでは?

・パスワードが大文字英字と数字のみの組み合わせ
→大文字小文字の組合わせではないので、セキュリティ面で弱いのでは?

・磁気不良などで使えなくなったら再発行のために来館、かつ場合によっては有料(1,000円)
→最終的にこのカードに集約させると進めているが、実費が発生する

そのほか10年ごと(20歳未満は5年ごと)に写真の更新が必要ではありますが、それはパスポートも免許証も同じなので違和感はありませんでした。

しかし、先ほどの注意点を聞くと正直不便さは否めないですし、これで今後健康保険証や年金手帳、免許証なども兼ねるとなると大丈夫なのかな、と不安を感じてしまったのも事実。いずれにしても受付を終え、10分ほど待ち、受け取りへ。

受け取りカウンターに行くと職員が私のカードを手に、待っています。「本人確認のためにフルネームを言ってください」と言われたのでフルネームを伝え、カードの写真と私の顔を交互に何度か見比べて受領となりました。

来館から手元にカードが来るまでは15分~20分程度で、案外すんなり受け取れたなと感じました。

さて、次のステップはマイナポイントの申請です。一番最後の時間に取りに行ったので間に合いませんでしたが、「マイナポイント申請方法」もその場で係りの方が教えてくれるブースもあったので、それはとても親切だなと思いました。


想定していたより、かなりスムーズに申請~受け取りまで進みました。ただし、マイナンバーカードが「マイナポイントをもらうためだけに申請した」とならないように、今後制度として、しっかりと「効率化」が図れるように進化してくれることを期待します。

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