現職の石山志保氏が再選 大野市長選挙、ダニエル益資氏を大差で破る

福井県大野市長選で再選を確実にし万歳する石山志保氏=6月12日午後8時10分ごろ、大野市月美町の選挙事務所

 任期満了に伴う福井県大野市長選は6月12日、投票が行われ、即日開票の結果、無所属現職の石山志保氏(47)=菖蒲池=が1万861票を獲得。前市議で諸派新人のダニエル益資(よしもと)氏(42)=明倫町=を大差で破り、再選を果たした。⇒大野市長選の開票速報はこちら

 石山氏は午後8時すぎに「当選確実」が伝えられると、同市月美町の選挙事務所で支持者や県選出国会議員、県内市町の首長らと万歳をして喜んだ。あいさつでは「みんなが大野を好きになる、未来へつなぐまちづくりに取り組むことが皆さまへの恩返しになる」と2期目への決意を述べた。

 投票は市内25カ所で午前7時から午後8時(一部は午後6時)まで行われた。投票率は前回(61.40%)から11.52ポイント下がり49.88%だった。

 石山氏は1期目に子ども医療費の無料化対象拡大、道の駅「越前おおの荒島の郷(さと)」の開設などを推し進めた。選挙戦ではこうした実績を踏まえ、教育・子育て施策や地域経済対策の一層の充実などに取り組む姿勢を強調し、支持を集めた。

 ダニエル氏は現職の無投票再選阻止を掲げ、市政改革を訴えたものの及ばなかった。

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