3年ぶり開催『WEC富士』の観戦チケットが7月28日発売へ。ル・マン王者トヨタの凱旋レース

 富士スピードウェイは、9月9~11日に同地で開催される2022年WEC世界耐久選手権第5戦『富士6時間耐久レース(WEC富士)』の前売り観戦券を7月28日(木)から発売すると発表した。

 WECは“世界三大レース”のひとつであるル・マン24時間レースをシリーズカレンダーに組み込むグローバル耐久シリーズだ。現行シリーズは2012年にスタートし、今年で節目の10シーズン目を迎えている。

 静岡県小山町にある富士スピードウェイを舞台に6時間レースが行われるWEC富士は、同シリーズの日本ラウンドして2012年から開催されてきたが、2020年と翌21年は新型コロナウイルスの影響で中止となり、今年は3年ぶりの開催が予定されている。

 注目は6月11~12日にフランス、ル・マンで実施された第90回ル・マン24時間レースでチームとして5連覇、車両としては2年連続総合優勝を果たしたTOYOTA GAZOO RacingのLMHル・マン・ハイパーカー『トヨタGR010ハイブリッド』の凱旋だろう。

 また、WEC富士のひとつ前のラウンドである第4戦モンツァでは、トヨタのライバルとなるプジョー・トタルエナジーズの新型車『プジョー9X8』がWECデビューを予定。“リヤウイングレス”を特徴とするフランスメーカー製ハイパーカーのプログラムが順調に進めば、最高峰クラスでの日仏2メーカーによる対決が富士でも繰り広げられることになる。なお、プジョーチームには日本に馴染みの深い、ロイック・デュバルやジェームス・ロシターがレースドライバーとして在籍中だ。

 レース以外にも、会場では自動車メーカーのPRブース出展をはじめ、、ル・マン24時間レースの開催国にちなんだグルメやショッピングなどを楽しめる人気のフランスフェア『ル・ヴィラージュ ボンジュール フランス』、場内でバーベキューが楽しめる『手ぶらでBBQ』などが実施される。

 スポーツカーファン必見のピットウォークも実施されるWEC富士の観戦チケットは7月28日(木)午前10時より、全国のローソンとミニストップの店頭端末、およびローチケ、FSWオンラインチケット(https://fsw-ticket.com/)で発売される。なお、各種観戦券の詳細は後日アナウンスされる予定だ。

フロントロウからスタートを切った2台のトヨタGR010ハイブリッド(TOYOTA GAZOO Racing) 2022年WEC第3戦ル・マン24時間
レーシングバージョンのプジョー9X8ではコンセプト仕様と比較してシャークフィンが大型され、後部両サイドにバーリカルフィンとフラップが追加された

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