自然に寄り添った生活の実践者・柳生博の人生をたどる! 著作や連載コラムをまとめた書籍が発売決定

今年4月に85歳で亡くなった俳優・柳生博さんの著作やエッセーをまとめた書籍「森に暮らし、鳥になった人。」が、8月1日に発売される。

1970年代、まだ八ヶ岳エリアが開発途上の頃から東京との2拠点生活を始めた、田舎暮らしのパイオニア的存在の柳生さん。自ら森を切り開き、地域の拠点となるギャラリー&レストラン「八ヶ岳倶楽部」を創設。「日本野鳥の会」会長を長年にわたり務めるなど、自然に寄り添った生活の実践者としても知られる。

雑誌「八ヶ岳デイズ」ではコラム「柳生博の気楽に始める八ヶ岳二拠点居住」を連載(全11回・未完)するなど、晩年も旺盛な創作活動を続けていた。

本書ではその連載コラムを含め、過去に出版された著作「八ヶ岳俱楽部 森に暮らす、森に学ぶ」「八ヶ岳俱楽部Ⅱ それからの森」「柳生博 鳥と語る」を再録し、故人の自然と共生した人生をたどっていく。

【本書に収録された著作・連載コラム】

■「八ヶ岳俱楽部 森に暮らす、森に学ぶ」(94年4月20日発売/講談社)
1970年代に八ヶ岳に移住した柳生が、自ら雑木林を造成し、ギャラリー&レストラン「八ヶ岳俱楽部」を開設するまでを描く。

■「八ヶ岳俱楽部Ⅱ それからの森」(2009年8月6日発売/講談社)
八ヶ岳俱楽部開設20年を記念して発刊。時代の流れとともに高まるエコロジーの意識。自然との共生を、先駆者として実践してきた柳生と森の物語。

■「柳生博 鳥と語る」(05年9月1日発売/ぺんぎん書房)
「日本野鳥の会」会長時代に書き下ろしたエッセー。愛すべき鳥たちを通して、八ヶ岳での自然と共生した日々をつづる。

■「柳生博の気楽に始める八ヶ岳二拠点居住」
ライフスタイルマガジン「八ヶ岳デイズ」(東京ニュース通信社)の「vol.12」(17年3月発行)から連載を開始したコラム。八ヶ岳倶楽部を拠点に、東京との二拠点生活を続けた柳生が、肩ひじはらずに気ままに始める二拠点居住の極意を読者に紹介していく。22年3月発行の「vol.22」で未完のまま連載は終了した。

【プロフィール】

柳生博(やぎゅう ひろし)
1937年1月7日、茨城県生まれ。2004年に「日本野鳥の会」会長に就任。八ヶ岳でギャラリー&レストラン「八ヶ岳俱楽部」を経営。敷地内には多様な広葉樹が茂り、広大な雑木林を形成している。俳優としてテレビドラマ「飛び出せ!青春」(日本テレビ系)、「われら青春!」(フジテレビ系)、「やすらぎの刻~道」(テレビ朝日系)、映画「ミンボーの女」「静かな生活」など出演多数。そのほか「100万円クイズハンター」(テレビ朝日)の司会や、「生きもの地球紀行」(NHK総合)のナレーションも担当、マルチに活躍した。22年4月16日に老衰で逝去。享年85。

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