海自護衛艦いずも横須賀を出港 リムパック参加へ 

リムパック参加へ出港する海上自衛隊ヘリコプター搭載護衛艦いずも=13日午前、横須賀基地

 海上自衛隊のヘリコプター搭載護衛艦「いずも」が13日午前10時ごろ、母港の横須賀基地(横須賀市)を出港した。護衛艦「たかなみ」を随伴し、29日から米ハワイ、南カリフォルニア周辺海域で開催される世界最大規模の演習「環太平洋合同演習(リムパック)」などに参加する。

 リムパックは米海軍の主催で1971年に始まり、今回で28回目。8月4日まで行われ、日米英仏豪の他、韓国、インドネシア、チリなど26カ国から水上艦艇と潜水艦計42隻と航空機170機以上、約25000人が参加する。戦闘や災害対応などを想定した訓練を通じて、各国の連携を強化する。海自は、厚木基地(大和、綾瀬市)のP1哨戒機1機、潜水艦1隻なども参加する。

 横須賀基地近くのヴェルニー公園(横須賀市)には13日、訓練参加に反対する市民団体と、出港を見送る右翼団体も集まった。右翼団体の構成員が市民団体に詰め寄ろうとして、県警機動隊に制止されるなど一時騒然とした。

 いずもは全長248メートル、基準排水量1万9500トンで海自艦艇で最大。ヘリコプター搭載護衛艦として建造されたが、現在、ミニ空母化へ同型艦の「かが」とともに段階的に改修を進めている。

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