三浦海岸海水浴場の今夏未開設 市長「あり方検討する時期に」 海の家経営難や後継者不足で「必要な支援したい」

三浦市役所

 三浦半島の代表的な観光スポット、三浦海岸海水浴場(三浦市)が今夏開設されないことについて、同市の吉田英男市長は13日の同市議会本会議で、「在り方自体を検討する時期に来ている」と述べ、存続のためには抜本的な対策が必要との認識を示した。

 同海水浴場は今年、経営難で海の家の設置希望者がおらず、海水浴場が開設されない。市長は「非常に残念。今後も経営者の高齢化や後継者不足などの課題がある」と危機感を強め、「必要な支援をしていきたい」と強調した。

 一方、海水浴場が開設されなくても海岸には大勢の観光客が訪れるとみられ、治安の悪化や水難事故が懸念されている。市長は「安全対策は不可欠。海岸管理者の県に昨年同様、注意看板の設置やライフセーバーの配置などの協力を求めている」と説明した。

 長島満理子氏(自民)の一般質問に答えた。

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