津山圏域(津山市、勝央、奈義、鏡野、美咲、久米南町)の若手経営者らでつくる津山青年会議所(JC)は、実際に走行するミニ蒸気機関車(SL)を同市観光協会に贈る費用をクラウドファンディング(CF)で募っている。津山JCの創立65周年記念事業の一環。同市の魅力の一つである鉄道を通じて地域活性化につなげる。
寄贈するのは一般的なSLの約10分の1サイズで、全長約1.5メートル。本物と同様に石炭を燃やして出る水蒸気で走る。約40メートルのレールや、1両に大人なら3人、子どもなら4人程度が乗れる客車2両と一緒に贈る。
機関車と客車1両は完成品を購入。もう1両の客車は、JCメンバーが専門家の助言を受けながら地元産木材などで自作する計画で、7月中旬から取りかかる。
ミニSLは、同協会が管理運営する津山まなびの鉄道館(同市大谷)や国史跡・津山城跡(鶴山公園、同市山下)などでのイベントで活用してもらう。寄贈式は8月6日、鉄道館で行う。
津山JCで記念事業の幹事を務める国米智洋さん(34)は「鉄道館での車両展示に加え、走るミニSLが地域に登場することで新たな魅力になってほしい」と期待する。
CFは山陽新聞社や中国銀行などが運営する「晴れ!フレ!岡山」を活用。目標額は機関車やレールの購入費と客車製作費の計150万円で、30日まで募る。支援者には金額に応じ、JCメンバーが生産した米やピオーネ、鉄道館の年間パスポートを贈る。
詳細や支援は専用サイト(https://readyfor.jp/projects/92566
)。