神奈川・小田原の小学5年「18人に1人」ヤングケアラー 市が初調査

小田原市役所

 大人に代わって家族の介護を強いられる18歳未満の「ヤングケアラー」を巡り、小田原市は、小学5年生の18人に1人(5.6%)が「ほぼ毎日、病気の家族や祖父母の世話をしている」という調査結果をまとめた。

 子どもの貧困を巡る同市の調査は初めてで、市立学校に通う小学5年、中学2年の計約2700人と子育て世帯の保護者約2500人を対象に昨秋実施した。

 病気の家族や祖父母について小5の13.9%と中2の9.2%が自分で世話をしており、そのうち「ほぼ毎日2時間以上」の時間を割くのは小5で1.9%、中2で0.8%。「1~2時間」「1時間以下」も合わせ小5の5.6%、中2の3.2%が毎日、家庭内の介護を強いられていた。

 小学生ケアラーは学業にも影響するとされ、家庭で全く勉強していない子どもは小5で2.7%、中2で6.0%に上った。

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