高中正義・スクェア・カシオペア… 80年代フュージョンの名曲にゾッコン!  ブルー・ラグーン、Asayake、TRUTH… 頭から最後のキメまで口ずさめる名曲を聴け!

永遠に減衰しない音のマジック!高中正義「Ready to fly」

1979年テレ東の音楽番組『ステレオ音楽館』を見ていた僕らは、1本のパイオニアのステレオのCMに釘付けになりました。登場したのは古いメイプル指板の汚れたサンバーストのストラトを抱えた高中正義。

演奏されるのは「Ready to fly」。コンプの効いた永遠に減衰しない音のマジックに酔いしれました。かっこいい。正にフュージョンの幕開けだったのです。

ポップインストは子供の頃からいつも身近にはありました。小学校の給食の時間は毎日、ポール・モーリア「エーゲ海の真珠」が放送室から全校に流れていたし、イージリスニングは音楽の時間にも聴かされていたし、プログレはクラシックのカバーを “ROCK” っぽくやるもんだと思っていました。

このジャンルは自然と体に染み込んでいたのです。

日本を席捲!フュージョンがやってきた

1980年前半、僕の知り合いの中には “楽しい若者ライフ” に別れを告げ、音楽修行僧の如く楽器上達のスパイラルに身を捧げる技術系の輩も少なくありませんでした。それなのに信じていたハードロックはパンクへと最終進化を遂げてしまい、古臭いと言われたくなかったらこの深淵に飛び込んでストラップを一番長くするしか道は無くなりました。

平和な日本の楽器少年の僕らはシンプルに「もう少しカワイイ女の子にわかる音楽、恋愛の延長線上にある音楽」を欲していただけなのです。

そこへ“正装はアロハ”“ペパーミント・グリーンは正義”“一年中夏” と言う信念を持った“フュージョン” がやって来たのです。もしかしたらモテるかもしれないこの音楽は、瞬く間に日本を席巻しました。

「天国への階段」や「ホテカル」を100万回弾いたレスポールを、「Asayake」のカッティングの為に簡単にYAMAHAのSGやMOONのコンポ・ストラトに持ち替えた大学生達は、就職までの執行猶予の海へ “赤いファミリア” というクルーザーで繰り出したのであります。

人生を彩ったフュージョンの名曲

古今東西、洋風和風フュージョンの名曲は多いです。沢山の名曲が僕らの人生を彩ってきました。

カシオペアの「Asayake」T-SQUAREの「TRUTH」、高中正義の「Blue Lagoon」数えればきりがありません。海外ではラリー・カールトン、リー・リトナーetc. 詞も歌メロもないのになんで頭から最後の決めまで口ずさめるんでしょうか?

今回のライブ『ZOKKON NIGHT Vol.1』は古今東西のインスト、フュージョンの名曲を集めてお送りする “ありそうでなかった”… と思われる企画。今まであまり気づかなかったのですが、歌がないので割と本物に近い感じになるのです。

あれもこれも聴きたいフュージョン好きの皆さんの為の一夜です。

ホストバンドは洋楽カバーバンドを母体としたTHE JUGGLER フュージョン部。普段はロックやポップスを演っている彼らが敢えてフュージョンに挑戦します。6月28日は、ぜひアロハを着て銀座にお越しください。

★THE JUGGLER LIVE情報
『ZOKKON NIGHT Vol.1』
公演日:2022年6月28日(火)
開場:18:00
開演:19:00
会場:ケネディハウス銀座

ライブ:プレイヤー
G:大渡亮(from Do As Infinity。ももクロ、他サポート)
B:渋谷有希子(KIYOSEN、Do As Infinity、他サポート)
Dr:松本淳(元チューリップ、渡辺美里、藤井フミヤ、福山雅治、櫻井翔、今井美樹、他サポート)
Key:小牟田“Charlie”聡(元A-JARI、平井堅、大塚愛、AAA KONISHIKI、他サポート、SMA P、松本梨香、他に楽曲提供)

トーク:金田有浩(Golden Time Age CLUB)/ 太田秀樹(Re:minder)

料金:3,500円(税込)+ ご飲食代
※チケットはケネディハウスのホームページ、及び電話にて

カタリベ: THE JUGGLER

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