3年ぶり「お引き上げ」 柿崎区伝統行事20~22の3日間 露店やイベント多彩に

 300年以上続く柿崎区の伝統行事、「お引き上げ商工まつり」が3年ぶりに20~22の3日間、住吉町十字路を中心に行われる。新型コロナウイルス感染対策のため、露店は県内事業者の出店に限り、半減となる見込みだが、2年の中止を経て、ようやく頸北地域の一大イベントが復活する。

 正しくは「報恩講お引き上げ」といい、浄土真宗の宗祖、親鸞の命日に行われる法要のこと。命日は1262(弘長2)年1月16日(旧暦11月28日)とされているが、雪国では真冬に行うのは厳しく、参拝者が集まりやすい、田植えの終わった初夏の6月に引き上げて行われるようになった。

 1710(宝永7)年ごろが起源とされ、300年以上前から宗教行事として始まったが、頸北地域を中心に大勢の信者が参拝に訪れるため、いつしか露店が立ち並ぶようになり、観光・商工の年中行事へ発展したとされている。

コロナ禍前、令和元年のお引き上げのにぎわい

 20~22の3日間で、20日は氷彫刻パフォーマンスや昭和歌謡ショー、21日は暴太郎戦隊ドンブラザーズショー、御堂コンサートなど、22日はウルトラマンゼロのキャラクター撮影会、チャリティーバザーなどのイベントが行われる。

 問い合わせは柿崎観光協会(電025・536・9042)へ。

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