桐モチーフ、自然素材の床材も 地域見つめ126年、新たな年月刻む 埼玉りそな銀行・春日部支店が移転

春日部駅東口近くに移転した埼玉りそな銀行春日部支店=埼玉県春日部市粕壁1丁目

 埼玉りそな銀行は13日、埼玉県春日部市の春日部支店を新築移転し、営業を開始した。セレモニーで岩谷一弘市長や福岡聡社長らがテープカットに臨んだ。

 春日部支店の前身は1896(明治29)年に開業した粕壁銀行本店。粕壁宿はじめ日光街道沿いの経済発展を支え、1920(大正9)年に武州銀行、43(昭和18)年に埼玉銀行への合併を経て、今年で126年目を迎える。

 古利根川沿いの春日部市粕壁2丁目から、東武春日部駅東口近くの粕壁1丁目に移転した新店舗の店内は、地元の特産品桐(きり)をモチーフにした木目調の什(じゅう)器を使用。環境に配慮し床材に自然素材を用いている。各種手続きが可能なタブレット端末をロビーに、複雑な手続きなどで本部専門スタッフと対話するテレビ電話窓口など最新のデジタル機器を導入している。

 新店舗は10階建て建物の1、2階部分で、店舗面積は1256平方メートル。ATMは6台、駐車場20台が利用可能。75人体制で運営する。

 福岡社長は「長い歴史を通じて皆さまのお世話になり、これからの126年に向け、春日部に住んでよかったと思っていただきたい。地元のお客さまを後押しし、一緒に価値をつくっていきたい」と話した。

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