<高校サッカー>成徳大深谷「我慢」で4強 深谷ダービー制す 正智深谷に2―1 県総体準々決勝

成徳大深谷―正智深谷 前半19分、先制点を決め、喜ぶ成徳大深谷の秋本(11)

 (第4日、12日・西武台高校第2グラウンドほか)

 準々決勝4試合が行われ、昌平、武蔵越生、成徳大深谷、西武台がそれぞれ勝って準決勝進出を決めた。4強入りは昌平が2年連続、武蔵越生は23年ぶり、成徳大深谷は4年ぶり、西武台は3年ぶり。

 武蔵越生はPK戦でGK関根が好セーブを連発し、細田学園との接戦を制した。成徳大深谷は秋本、安野のゴールで正智深谷に逃げ切り勝ち。昌平は0―0の後半ロスタイムに土谷のゴールで狭山ケ丘に競り勝ち、西武台は4得点で立教新座を退けた。

 準決勝は15日、昌平―武蔵越生、成徳大深谷―西武台のカードで実施される(試合会場、時間は非公開)。

■守備で我慢、王者下す/成徳大深谷

 成徳大深谷が、関東大会県予選の王者・正智深谷との“深谷ダービー”を2―1で制した。昨年同カードで2回戦で敗れた雪辱を果たし、2度目の4強入りを決めた。

 強固な守備を武器とする正智深谷に対し、為谷監督は「我慢できるチームが勝てる」。前半19分、松田のCKに秋本が頭で合わせ先制すると、後半7分には安野が追加点を挙げた。後半は相手のペースで苦しい時間が続いたが、守備陣が奮闘。強烈なシュートを次々とはね返し、粘り強さを発揮した。

 先制ゴールでチームの士気を高めた2年の秋本は「負けられない戦いで気持ちが入っていた。次も良い戦いを」と、熱が冷めない様子で次戦を見据えた。

■要の後半、反撃届かず/正智深谷

 関東大会県予選の覇者正智深谷が準々決勝で姿を消した。小島監督は「前半は押されてもゼロで抑え、後半に組み立てよう」と話したが、成徳大深谷の堅守と想定外の2失点を前に狙いが崩れた。

 後半7分の隙を突かれた2失点目が痛かった。同24分に冨岡のFKに小川がヘディングで合わせ1点を取り返し、その後はボールを支配し続けたが、試合終了の笛が鳴ると、選手たちはその場に崩れ落ちた。

 主将の小屋は「選手権までに守備も攻撃ももっと強くならないといけない」と立て直しを誓った。

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