東北大学創立115周年・総合大学100周年記念事業 「東北大学フォーラム2022」の開催

2022/6/14
東北大学

東北大学115周年・総合大学100周年記念事業 「東北大学フォーラム2022」開催概要

目的:
東北大学創立 115 周年および総合大学100周年の節目を迎えた今年度、今春初刊行した「東北大学統合報告書2021」をもとに「東北大学フォーラム2022」を初開催することとした。本フォーラムは、卒業生をはじめ一般市民の方々を広く対象としており、それらの校友の方々へ本学の取組や研究成果を最新情報とともに認識していただき、今後の活動への理解促進・応援を呼びかける機会となるよう開催するものである。
また、今回の特長としては、主催者のひとつとして、関東エリアを総括する全学校友会「関東萩友会」が積極的に参画して企画推進する共催事業という点である。これまでの親睦交流を主要な柱とした関東交流会を再構成し、校友間の交友にとどまらず社会価値の創造や社会貢献をその活動目標とする「現代版同窓会」の事業として企画した。コロナ禍で加速したDX推進のもと、東北大学の掲げる「成長する公共財」としての発展を目指すビジョンやあらゆるステークホルダーとの対話を重視した経営へ同窓会が主体的に貢献する場となることを目的としている。
開催方法は、上記の方針から社会情況を踏まえながら国内外から広く参加できるよう対面会場からのオンライン配信を行う「ハイブリッド開催」とし、物理的障壁を越えてあらゆる地域からの参加を可能にした。
初開催の本フォーラムを「東北」から常に世界・グローバルを志向する過去・現在・未来も表現し、東北大学が有する「総合知」がもたらすグローバルインパクトを広く浸透させる機会としたい。

実施日程・方法等:
・日 時:2022年8月4日(木) 16時30分~19時(16時受付開始予定)
・会 場:ステーションコンファレンス東京
・方 法:オンライン併催(対面開催の様子をライブ配信)
・対 象:国内外の卒業生、在校生、現旧教職員、およびその家族、ならびに一般市民
・参加費:無料(事前申込制)
・特設サイトURL(参加申込方法など):
https://shuyukai-tohoku-u.net/2022/05/27/2022kanto/

プログラム:
今春発行した「統合報告書2021」より「護る(まもる)」・「拓く(ひらく)」・「繋ぐ(つなぐ)」をキーワードに本学の総合知を特長的・魅力的に発信しうる最新研究成果を紹介する。また、それらが現在および近未来の社会・市民そして世界にどのようなインパクトを与えるのか、期待される社会的効果を具体的に提示・提言する。
1.オープニング・総長挨拶:創立115周年・総合大学100年を迎えて
出演者:第22代総長/萩友会会長 大野 英男(5分)
創立115周年・総合大学100年を迎えて「社会とともにある大学」として、東北大学の現状と課題、そして未来に向けたビジョンを展望する。
2.テーマレクチャー①「護る」:世界の安全を護る東北大学の災害科学プロジェクト
講演者/今村 文彦 災害科学国際研究所所長(30分)
東日本大震災の経験と教訓を生かし、防災・減災のための災害科学を発展させてきた歩みを振り返り、AI活用による津波浸水予測システムや近年頻発する豪雨災害の最新情報と今後の展開、社会への貢献について紹介する。
*世界展望との関連性:津波、地震の実例数は世界トップクラスであり、その地域に根差した研究は連動して世界トップクラス。
質疑セッション(10分)参加者からの質疑への回答・解説
3.テーマレクチャー②「拓く」:次世代放射光がつくる社会
講演者/高田 昌樹 国際放射光イノベーション・スマート研究センター教授、
一般財団法人光科学イノベーションセンター理事長(30分)
青葉山キャンパスに建設中の次世代放射光施設とその稼働がもたらす新しい価値を紹介し、ひいてはサイエンスパーク構想に言及し、本学の目指す放射光エコシステムが成す世界の研究開発への貢献について解説する。
*世界展望との関連性:世界最高峰の次世代放射光施設。さらにその成果を広く社会還元できる研究開発チームのビルディング手法の秀逸性。
質疑セッション(10分)参加者からの質疑への回答・解説
4.テーマレクチャー③「繋ぐ」:東北大学による国際秩序への貢献
講演者/植木 俊哉 理事・副学長(20分)
世界の平和維持と発展のためには「秩序」が必要である。近代・現代国家はいずれもそれぞれの国内に法体系を有しそれにより国家運営をしているが、グローバル化が加速する現代においては、国家間秩序の維持・発展の重要性が増してきている。国家間秩序を担保するためには国際裁判所の役割が不可欠であるが、それら国際機関へ東北大学が行ってきた寄与を概観し、さらに今後の国際社会への貢献について可能性を展望する。
*世界展望との関連性:社会科学が有する世界秩序維持・発展のための挑戦。法の力によって世界を繋ぐ。
質疑セッション(10分)参加者からの質疑への回答・解説
5.クロージング(5分)
出演者:佐々木 啓一 理事・副学長
「東北大学フォーラム2022」を振り返る。
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○総合司会:副学長(社会連携・研究評価)/萩友会代表理事 長坂 徹也

【問い合わせ先】
東北大学総務企画部基金・校友事業室(萩友会事務局)
TEL:022-217-5059
E-mail:alumni*grp.tohoku.ac.jp (*を@に置き換えてください)