元気に水の中へ 紀南の小中学校でプール開き

プールの脇に腰を掛けて体に水をかける児童(13日、和歌山県田辺市下万呂で)

 和歌山県紀南の小中学校で水泳の授業が始まった。各校は「密」を避けるなどの新型コロナウイルス感染予防に工夫をしながら取り組んでいる。13日には、田辺市下万呂の会津小学校(455人)でプール開きがあり、子どもたちが元気に初泳ぎを楽しんだ。

 会津小は市内で児童数が最も多く、1学年が2~3学級ある。コロナ前は、児童を見守る教員数や授業時間数の確保のために、学年ごとに複数クラス合同で授業をしていた。

 コロナ禍で2年前は中止。昨年度は、授業中の「密」を避けるために1学級ごとに分散して取り組み、1度にプールを利用する人数を減らす工夫をした。

 本年度も、昨年度同様の感染予防対策をする。更衣室についても、授業前後の着替え時に混雑しないように室内を分割するなどの対策をしている。

 この日、最初にプールの授業を受けたのは6年2組24人。プールサイドで体操をし、プールの脇に腰を下ろして体に水をかけて準備をした後、水に入って息継ぎや蹴伸び、バタ足、深く潜って床にタッチするなどの練習をした。さらに25メートルの端から端まで泳いだり、平泳ぎの足の動かし方を確認したりもした。担任教員は児童の様子を見ながら、時折「隣の人と距離を取って」といった感染予防のための声かけもした。

 山口颯君は「ちょっと寒かったけれど楽しかった。クロールで50メートル、平泳ぎで25メートルを泳げるようになりたい」、坂本結さんは「久しぶりに泳げてうれしかった。今年も水泳を楽しみたい」と笑顔を見せた。

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