相次ぐ食品値上げが家計に打撃を与えています。
年内に1万品目以上の値上げが計画されている中、広島市内のスーパーで現状を取材しました。
香川岳志記者「家計に直結する食料品の価格。今、値上がりしているもの値下がりしているものは何でしょうか?こちらのスーパーで聞いてみたいと思います」
訪れたのは安いと地元で評判のスーパーたかもり。
たかもり 伊木英人副社長「お客さんはいつも買えてた安さを覚えられているので、我々としては非常に難しいところです」
香川記者「一番気になるのはどのあたりですか?」
たかもり 伊木英人副社長「やっぱり魚、水産系がちょっと大変で…」
マグロは船員不足で漁に出られず市場に出回る魚が激減。
たかもりでは種類を変更して何とか耐えしのいでいますが…
たかもり 伊木英人副社長「養殖の本マグロに集中していてそれの値段がどんどん上がっていくし、遠洋のキハダマグロやメバチマグロが少ないので相場がどんどん上がっている]
サーモンの値段は以前のおよそ2倍だとか…
ロシアからたくさん入ってきていたこともあり世界的に相場が上がっているそう。
たかもり 伊木英人副社長「これはチリの塩銀鮭ですけど、6枚ですけど相場が安いときだと9枚入っていた時もあります。原価は正直2倍くらいになっているんですけど、売価としては1.5倍と正直こちらの利益を止めて我慢している状況」
海鮮の値上がりはいずれも原油高の影響で燃料費・輸送費が高くなっていることが大きい要因だそうです。
値上がりの波は食卓に欠かせないあの食材にまで…
たかもり 伊木英人副社長「今、高値安定にはなっていますね」
かつては安売りの目玉商品にもなったタマゴ。
高くてごめんなさいと謝罪の文字が値札に入るほど…以前より1パック40円ほど高いのだとか…
たかもり 伊木英人副社長「集客の目玉にするのは難しい状況ですのでしょうがない…こちらとしては我慢するしかない」
エサの値段の高騰、パック代の高騰、輸送費・人件費など厳しい状況がタマゴ値上げの背景にはあります。
たかもり 伊木英人副社長「ランニングコスト・人件費が上がって仕入れ値も上がっているなかなか難しいですね…かといって値上げするとお客さんについてきてもらえないと…小売りとしては難しいところがありますね」
帝国データバンクによりますと食品主要105社は加工食品や酒類・飲料などを中心に年内に1万品目以上を値上げする計画です。
その平均値上げ率は13%となっています。
客「(買い物して帰ったら)レシート間違ってるじゃないかと前の人のが加算されていると計算したら合ってた。やはり少しずつでも違いますね」
客「全般に上がっている。上がっている幅が大きいので大変は大変」
厳しい値上げラッシュの中、値段が安いねらい目食品をこっそり教えてもらいました!
1つ目は米!
たかもり 伊木英人副社長「下がっていますね。今、日本人が米食べなくなっているというのがあるみたいで…」
5kg2000円ほどだった米は1600円前後とお手頃に…
たかもり 伊木英人副社長「前みたいに10kgとか大きいのが売れなくなっている。少量でちょっととかダイエットされる人は米食べなかったりというのもありますので…」
地元産葉物野菜もねらい目だそう!
たかもり 伊木英人副社長「こういう葉っぱ物は安くなってて、今天気も良くなってきたし69円、税込み75円くらいになっていますね。小松菜・水菜あたりは非常に安くなっています」
かしこく買い物して値上げの波を乗り切りたいものです。