ピーマンを身近に 京都の小学生にオンライン食育講座

ビデオ会議システムで宮崎市のハウスと京都市の小学校を結び児童にピーマンの収穫を見せるJA宮崎経済連職員

 県とJA宮崎経済連(坂下栄次会長)は10日、宮崎市佐土原町の同経済連・施設園芸ハウスと京都市の小学校をオンラインで結び、ピーマンを用いた農育・食育講座を開いた。同市の上賀茂小3年生92人がピーマンの栽培法などを学んだ。
 子どもが苦手な食材のピーマンを身近に感じてもらい消費拡大につなげようと約30年前から実施。小学校や幼稚園などを対象に毎年東京、大阪、京都などの約20カ所で開催している。
 コロナ禍のため昨年からビデオ会議システムを用い実施。当日は県大阪事務所職員が同校に赴き、本県が茨城県に次ぎピーマン生産量が全国2位であることなどを説明。その後、宮崎市とつなぎ交流した。
 同経済連職員がタブレット端末のカメラで映像を映しながら苗の植え方や育て方を解説し、実際にハウス内で実を収穫して見せた。「大きく育てるには」などと児童から質問を受けると、「太陽の光に当て毎日水をあげて」などと答えた。
 講座が終わると児童は同経済連が送ったピーマンの苗を1人ずつプランターに植えた。今後、それぞれが世話をし収穫して食べる。講座を担当した同経済連販売流通課の岡部純平主幹は「自分で育てることで、ピーマンに興味を持ってくれたらうれしい」と話していた。
 同講座は今年は全国18カ所の小学校で開く予定。

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