木の滑り台やつり橋、ボルダリング…ショッピングセンターに木育施設 福井市の住宅建築会社が整備、運営

アスレチックや木のおもちゃで遊ぶことができる「MOKUiKU」エリア=6月13日、福井県福井市のパリオシティ
家具やおにぎりのテイクアウト専門店が並ぶエリア

 住宅建築や不動産売買のMOK(本社福井県福井市木田1丁目、窪田将史社長)は、木育をコンセプトにした施設「MOKUiKU(もくいく)」を6月15日、福井市のショッピングセンター、パリオシティ2階にオープンする。県産スギなどをふんだんに使った温かみある施設に、木製アスレチックなどさまざまな遊具を配置。木に触れることで子どもたちに豊かな感性を育んでもらう。

 施設は五つのエリアで構成し、延べ床面積660平方メートル。子ども向けの遊び場には、木の滑り台やつり橋などがあるアスレチックや、木の玉のプール、ボルダリングスペースなどを設置。端材を使った工作ができるワークショップエリアも設けた。

⇒福井市中央公園に全天候型広場整備へ

 ほかにも、▽ハンモックを使って体をほぐす空中ヨガスタジオ▽県内外の木材雑貨の販売やオーダー家具を受注する家具屋▽県産の米や塩などこだわりの食材で作るおにぎり専門店-を展開する。

 同社にとって木育施設運営は初の事業で、子どもから大人まで木材に親しみを持ってもらうのが狙い。施設は県産スギを中心に10種類以上の木材を使用し、企画から建築まで同社が手掛けた。総工費は約7千万円。

 13日に完成披露会が開かれ、窪田社長は「長くこどもたちに遊んでもらえる施設にしたい。雨の日など遊び場所に困った時に気軽に利用してもらえたら」と話していた。

 アスレチックなどの遊び場の入場料は大人が終日800円、子どもは2時間500円。午前10時~午後6時(利用料金と営業時間はエリアごとに異なる)。問い合わせは同施設=電話0776(25)8890。

© 株式会社福井新聞社