東京都医師会の会長が言及「屋外でマスク不要」

新型コロナウイルスへの感染者数は、減少傾向が続いています。議論が続く「マスク着用」や「類型の引き下げ」ついて、東京都医師会が言及しました。

6月14日に開かれた東京都医師会の会見で尾崎治夫会長は、屋外でのマスクの着用ついて"不要”だという認識を示しました。ただし、マスクを外したくない人もいるとして「着用の判断はあくまで個人に任せるものであり、同調圧力はなくそうとする方が良い」と話しました。また「抗原検査はPCR検査に劣らない成績が出ている。検査を多用して世の中を動かせると考えるべき」と述べ、もっと抗原検査を活用して社会を動かすべきだと発言しました。尾崎会長は抗原検査を実施して「陰性」になった人だけが参加すれば、会議のような人が集まる場でも感染の危険が減るとしています。

さらに「類型」の引き下げについても「必ずしも2類と5類しかないわけではない。現状に即した新しい2類と5類の間のような分類を作ってもいいと思っている。そろそろ指定感染症2類相当から脱却した方がいい」と言及しました。現在、新型コロナの感染症法上の位置付けは結核やSARS並みに危険度が高い「2類相当」となっていて、季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げるべきだとこれまで議論されてきました。類型を下げることで濃厚接触者の外出自粛の要請などがなくなる一方、治療費を公費で全額負担されなくなり、患者の負担が生じる可能性が高くなります。

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