北海道・阿寒摩周国立公園に指定された阿寒湖の森で春から秋に開催する『阿寒湖の森ナイトウォーク KAMUY LUMINA』が、6月18日(土)よりオープンする。
©MOMENT FACTORY
『阿寒湖の森ナイトウォーク KAMUY LUMINA』は、世界トップレベルのマルチメディア・エンターテインメント・カンパニーであるMOMENT FACTORY社(モーメント・ファクトリー、本社:カナダ・ケベック州モントリオール)が制作を手掛け、阿寒湖在住のアイヌの人々とのコラボレーションにより誕生した体験型マルチメディア・ナイトウォーク。
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阿寒湖に伝わるアイヌの叙事詩「大飢饉から人々を救ったカケスの神の物語」を題材に、アイヌ民族が大切にしてきた精神「自然との共生」の大切さを伝えるメッセージが描かれた冒険物語を体験できる。 2019年7月の開業以来、2シーズン(累計9カ月)で5万人を超える来場者を動員するなど好評を博し、今期は3年目の開催となる。
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来場者は、アイヌの杖をモチーフに作られた「リズムスティック」を手に、プロジェクションマッピングやシノグラフィー(光と音の舞台装置)などのデジタル技術でさまざまな演出や仕掛けがちりばめられた幻想的な夜の森(全長約1.2キロの遊歩道)を散策しながらストーリーを体験する。 子どもから大人まで、参加者自身も登場人物の一員となり、楽しみながらアイヌ文化の世界観や阿寒湖の自然美に五感で触れることができる内容となっている。
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また、この『KAMUY LUMINA』の開催にあたっては、環境省や林野庁、前田一歩園財団との緊密な連携のもと、森の遊歩道をそのまま活用するなど森の地形や景観を生かしたプログラム作りを行なうとともに環境アセスメントを継続して実施するなど、自然環境に配慮した運営を行なっている。
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今期の『KAMUY LUMINA』は、当初5月14日より今シーズンのオープンを予定していたが、会場となる阿寒湖畔の森で実施している環境アセスメント(環境影響評価)において、国の天然記念物に指定されている「クマゲラ」の繁殖行動が確認された。 これを受け、生物多様性・自然環境の保全を最優先するためオープン日を延期。その後、クマゲラの繁殖動向を見守りながら慎重に観察を行ない、繁殖行動が確認されなくなったことを受け、関係各所と協議を行なった結果、6月18日より『KAMUY LUMINA』をオープンすることが決定したという。 現在、『KAMUY LUMINA』のオフィシャルサイトではチケット販売を再開している。詳細はこちら。