凸版印刷、NEC、マクニカ、JAL、南紀白浜空港で「MR空港体験」の実証実験開始

株式会社南紀白浜エアポート(以下:南紀白浜エアポート)、日本電気株式会社(以下:NEC)、凸版印刷株式会社、株式会社マクニカ、日本航空株式会社は、和歌山県の南紀白浜空港にて、仮想空間にあるデジタルコンテンツと滑走路などの現実空間を融合させた「MR空港体験」の実証実験を開始する。8月には期間限定で一般公開予定。

MR空港体験の概要

  • 日時:8月19日(金)〜8月24日(水)(8月22日は除く)
  • 参加方法:7月中旬にNECのWEBサイトにて公開予定

同サービスは、仮想空間上の飛行機へ自由にペイントを施し、ペイントしたオリジナル飛行機が、実際の滑走路に実寸大のサイズで着陸する様子を見ることができる。MR(複合現実)技術やローカル5Gを活用することで、臨場感あふれる体験ができるといわれる。

飛行機のペイント体験

MRグラスを装着すると、1/4.2スケールの3D飛行機が現れる仕組みになっており、飛行機の形を感じながら機体にペイントができる。ローカル5Gを介して同期することにより、参加者同士のペイントの様子がリアルタイムで確認できるため、協力しながら1つのオリジナル飛行機作りを楽しむことが可能だ。

ペイントしている様子

飛行状況を3Dフライトレーダーで観賞

飛行機の離発着地である羽田空港から南紀白浜空港までの地形を3D化したフライトレーダーが、MRグラスを通して目の前に出現し、上空を運航しているオリジナル飛行機の姿や飛行の様子を確認できる。富士山など日本列島上の有名スポットを探して解説を見るなど、様々な楽しみ方ができるという。

3Dフライトレーダー上のオリジナル飛行機映像イメージ

実際の滑走路を利用した着陸見学

場周道路

では、ペイントを施したオリジナル飛行機が実寸大で実際の滑走路に着陸する様子を見学できる。

※空港施設の維持および保守のための車両が通行する道路。 緊急車両の往来にも使用される。

オリジナル飛行機着陸映像イメージ

なお、ターミナルビル内から場周道路へは自動運転車両に乗車して移動する。自動運転車両の活用により、ドライバーなどの人材確保の課題解決や運用コスト低減に貢献していくという。

使用する自動運転車両

今後5社は、本実証で得られた結果をもとに2023年度以降のサービス提供に向け、運用方法・サービス内容を検討していくという。さらなる体験価値や期待感を醸成することで空港の魅力向上を図り、南紀白浜空港への訪問者増加に取り組んでいくとともに、MR技術を活用したペイント体験を南紀白浜エリアの周辺施設、観光資源に広げ、地域の観光事業の促進に貢献していく方針だ。

▶︎凸版印刷株式会社

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