どらせんで啓発「お金とらせん」 岡山南署 特殊詐欺防止へ菓子作る

岡山南署が菓子店の協力で作った「どらせん」

 岡山南署は岡山市内の菓子店の協力で、特殊詐欺被害の防止に向けた啓発活動に使うどら焼き風煎餅「どらせん」を作った。「大切なお金とらせん」などのメッセージをかけた駄じゃれを生地や袋に記し、注意喚起する。

 どらせん(直径約9センチ)は粒あんを軟らかい煎餅で包んだ菓子。生地に顔が小豆の形をしたキャラクターの絵とともに「コマメにそうだん!!」と文言を入れ、「大切なお金とらせん」と書いた袋に入れている。

 県警の「犯罪の起きにくい社会づくり推進企業」に登録する鈴木屋(岡山市北区神田町)に依頼し、250個を製作。14日にスーパー・マルナカ妹尾店(同市南区妹尾)での啓発活動で100個配ったほか、今後も地域で行う講話の際などに配布。なくなれば発注するという。

 同署生活安全課は「家族や友人と一緒に食べて話題にしてもらえれば」としている。

 今年の同署管内での特殊詐欺被害(5月末時点)は「医療費の還付金がある」とだまして現金を振り込ませる還付金詐欺など10件(前年同期比8件増)で計約5320万円(同5270万円増)に上っている。

「コマメにそうだん!!」と文言を入れ、「大切なお金とらせん」と書いた袋に入れている

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