特殊詐欺被害を防止 宮城県警が撃退装置の購入費の一部補助を拡充

特殊詐欺の被害を防ぐため、宮城県警は電話に取り付ける撃退装置の購入費の一部補助を拡充し、15日から申請の受け付けを始めました。

撃退装置「この電話は、振り込め詐欺などの犯罪被害防止のため会話内容が自動録音されます」

撃退装置は自宅の固定電話につなぎ、着信があると警告メッセージが流れて録音が始まります。

メッセージを聞いて、犯行を断念させるのが狙いです。

県警によりますと、オレオレ詐欺や還付金詐欺など、2021年に発生した特殊詐欺は280件で、被害総額は約4億4000万円です。前の年に比べて被害件数は100件増加し、被害額も約1億6000万円増えました。

県内で発生した特殊詐欺被害のうち、全体の9割が固定電話に着信があったということで、県警は2021年度、撃退装置の購入費の一部補助を全国の警察で初めて導入しました。

対象は県内に住む65歳以上で、7000円を上限に購入費の半額を助成します。

県警生活安全企画課小関修犯罪抑止指導官「県内の各署で貸し出しもやっていて、その貸し出しの結果、購入したいという方もいますし、2021年の補助事業を受けて2022年も購入して補助を受けたいという問い合わせも受けている」

県警は2022年度、交付枠を1.5倍となる約300件に増やし、15日から申請の受け付けを始めました。

2022年度からは、録音機能が付いた固定電話も補助の対象となります。

県警生活安全企画課小関修犯罪抑止指導官「被害にあった方の多くがですね、まさか自分が被害に遭うとは思わなかったと、ほとんどがそういう感想を話しておりますので、いつでも誰でも被害に遭うかもしれないというような思いを持ってもらうことが大事だと思います」

問い合わせは県警本部生活安全企画課、022−221−7171で受け付けています。

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