JR西の不採算ローカル線「国の関与あれば自治体との協議進む」

JR西日本

 JR西日本の長谷川一明社長は15日、大阪市の本社で開いた定例記者会見で、不採算のローカル線の運営方針に関する沿線自治体との協議について「国の関与が出てくれば、円滑に進むのではないか」との見方を示した。

 長谷川社長は、協議について「自治体にお願いしているところ。課題がないわけではない」と説明。ローカル線の在り方を検討している国土交通省の有識者会議に触れ「具体的な方向性が示されれば、議論が始められるのではないか」と期待感を寄せた。

 JR西は今年4月、関西線の加茂(木津川市)―亀山(三重県亀山市)、小浜線の東舞鶴(舞鶴市)―敦賀(福井県敦賀市)など17路線30区間の収支を公表し、存廃を含めた今後の運営について自治体と話し合う方針を示した。協議対象となる路線や区間は明らかにしていない。

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