企業の収益環境悪化 5月の企業倒産 負債総額が増加傾向

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 5月、倒産した県内企業の負債総額は、5億5400万円で4カ月連続で前の年の同じ月を上回りました。

 民間の信用調査会社=東京商工リサーチ奈良支店によりますと、5月に1000万円を超える負債を抱えて倒産した県内の企業は、前の月より2件増えた8件で、3カ月連続して10件を下回る低い水準となりました。

しかし、負債総額は5億5400万円で、4カ月連続で前の年の同じ月を上回り、2022年に入って増加傾向が続いています。主な倒産は、田原本町の運送業「協栄運送」で、負債総額は3億6500万円です。産業別にみるとサービス業他が4件、建設業、製造業、卸売業、運輸業がそれぞれ1件となっています。また、新型コロナウイルス関連での倒産は、2件でした。東京商工リサーチ奈良支店は「コロナ禍に対する政府の支援策などにより低水準に抑えられてきた倒産件数や、負債総額に底打ち感が見られる。

県内の中小事業者では、円安や原材料高などに対する価格への転嫁が進んでおらず企業の収益環境は厳しい。」としています。