京都市の寺から仏像を盗んだ男が逮捕されました。この仏像は県内の古物商が盗品とは知らずに入手し、ネットオークションに出品していました。
警察によりますと、逮捕されたのは京都市の無職、岡崎尚弘容疑者(51)です。2021年5月から6月、京都市の寺に安置されていた仏像1体を盗んだ疑いがもたれています。
盗まれたのは500年から600年前につくられたとされる、高さ約50センチの木造の仏像「月天子」(がってんじ)です。
この仏像は2022年4月、京都で行われたオークションに出品され、県内の古物商が盗品とは知らずに約35万円で競り落としました。古物商は、仏像を別のネットオークションに出品しましたが、「盗品ではないか」などと指摘があったことから出品を取り消しました。
仏像は寺に返還されています。
古物商は「この事件の影響で盗品を扱うお店だと風評被害があり、精神的にショックだった」と胸の内を明かしています。