現新6氏が立候補へ 定数削減後最多、乱戦模様 参院選栃木選挙区

 栃木選挙区(改選数1)では、3選を目指す自民党現職の上野通子(うえのみちこ)氏(64)=公明推薦、立憲民主党新人の板倉京(いたくらみやこ)氏(55)、日本維新の会新人の大久保裕美(おおくぼゆみ)氏(45)、共産党新人の岡村恵子(おかむらけいこ)氏(68)、NHK党新人の高橋真佐子(たかはしまさこ)氏(57)、政治団体の参政党新人大隈広郷(おおくまひろさと)氏(52)の6人が立候補を表明している。定数削減により改選1人区となった2007年以降で最も多くなり、乱戦が予想される。

 前回、前々回の参院選では自民現職に野党統一候補が挑む構図だったが、今回は野党の一本化が不調に終わり各党が候補を立てる形となった。直近4回の選挙ではいずれも、自民公認候補が野党候補を退けている。

 上野氏陣営は2月に選対本部を立ち上げ、5月以降市町ごとに総決起大会を開催し着々と準備を進めている。野党候補乱立による緩みを警戒し、選対の引き締めを図る。

 板倉氏は立候補表明が4月と遅れた上、県外出身でもあり知名度向上が課題。県内6カ所に地域選対を設置し浸透を図る。野党共闘の枠組みは整わず、党の地力が問われる戦いとなる。

 維新は大久保氏に加え、比例代表に前自民県議の西川鎭央(にしかわやすお)氏(50)を擁立。11日には副代表の吉村洋文(よしむらひろふみ)大阪府知事が本県入りし、支持を訴えた。

 共産が独自候補を立てるのは、13年以来9年ぶりとなる。岡村氏は県議、市町議員らと集会を開くなどして支持固めを図る。高橋、大隈両氏は、交流サイト(SNS)を中心に情報発信している。

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