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相模原市は、一般ごみとして廃棄された電子機器などを焼却した砂の中から、昨年1年間に金と銀をそれぞれ約15キロを取り出すことに成功したと発表した。市には3700万円相当の収入が入り、工場維持管理に当てる。今後は他の貴金属も入っているか調査するという。
市とプラントメーカーが貴金属資源に着目し、2018年度から共同で調査・研究をしてきた。南清掃工場(同市南区)では、一般ごみを高温の砂で焼却している。多くは灰やガスになるが、電卓やステレオなどの電子機器の貴金属は、炉の底部に堆積するという。昨年度は6回にわたり炉の底にたまった砂計12トンを分析、精錬して金と銀を回収した。
市役所で15日、研究報告会があり、プラントメーカー「神鋼環境ソリューション」の大濱敬織社長は「SDGsの取り組みに貢献し、未来の健やかな環境と暮らしづくりをしていきたい」と話した。